友達と現地で待ち合わせでソウル旅パート2。今回は恐ろしいほどローカルご飯を攻めたのでこちらに記録をしておこうと思う。ちなみに、今回は3泊4日だったが、夜中便で早朝5時すぎには到着していたので、めちゃくちゃ充実していた。体力さえあれば夜中便はお得だと思う。
1. 永登浦アバイスンデ (영등포아바이순대)
https://maps.app.goo.gl/hQJWfiGuxyFREmAc6
永登浦伝統市場のスンデ通りで唯一朝7時代から空いていたのがこちらのお店だった。アバイというのは、北朝鮮の咸鏡道(ハムギョンド)方言で、おじさんとかお爺さんのような親しみやすい人を表すとか。ハムギョンドの郷土料理の腸詰めが「アバイスンデ」ということか。正直入るのも迷ったけれども、今回は思い切って入ってみた。一番上に書かれたおすすめメニューは、「アバイスンデ茹で肉(アバイスンデ、頭肉、内臓ゆで肉)盛り合わせ」「韓牛頭茹で肉」「コプチャン(牛や豚の小腸)の寄せ鍋」の3つだったが...朝から酒のつまみみたいで気分が乗らず。


でも実は次の項目「안주류」が本当に「酒の肴、おつまみ類」のコーナーだった。アバイスンデ、茹で頭部肉、内臓茹で肉 (オソリという内蔵の余り肉やマクチャンという直腸などを茹でたもの)、スンデ入りコプチャン炒め、スルグク(頭肉や内蔵肉の入ったスープ、二日酔いに効くと言われ、へジャングク해장국とも呼ばれるもの)、ミニチョッパル(豚足)、ピョンユク(편육)と呼ばれる豚の塊などを茹でて重石で形を整え、薄くスライスした料理...と。ああ、これこそ酒の肴。
今は朝なので朝ごはんぽい定食で行くぞ!
というわけでメニューの3番目、「食事類식사류 」をチェックするとこんな感じだった。
1. アバイスンデ定食(スンデスープ+スンデ盛り合わせ)
2. スンデグク: スープが순대국という、豚骨スープに豚肉や内臓、スンデが入ったもの
3. 내장국ネジャングクという内蔵スープ
4. ハヌソモリグク(韓牛の頭肉スープ)
5. 豚の背骨入りへジャングク(酔いさましスープ)
6. ソンジ(선지)=牛の血を固めたもの のへジャングク
7. デジ(豚)クッパ
8. コンギパッ=これはご飯のことみたい。1,000KRWだもんね。
いやぁ...これどうしよう。本当だったら赤字で書いてある「アバイスンデ定食」か「韓牛の頭肉スープ」が正統派なんだと思うが、スンデの盛り合わせを食べ切る自信がない... 。というわけで、迷いに迷ってスンデグク(グッが本当に発音かな)にしてみた。「辛いの大丈夫?」と聞かれたので、ちょっとだけ辛いので、とお願いした。



結果...大優勝。パンチャンという食前のおかずもたくさん出てきて、そこにキムチだけでなくピョンユク(편육)も入っていたし、スンデは生姜などがたっぷり入っていて最高だった。
2. チルベックハヌクッパ(칠백한우국밤)@新論峴
https://maps.app.goo.gl/hYD4YmZ52WmL3tMF7
今年の6月にも行って美味しかったこのお店へ。お店の名前からするとクッパが有名なはずなのに、ユッケが好きすぎてついユッケビビンパッを頼んでしまったのが前回なので今回も...やっぱりユッケを頼んでしまったのであった。やっぱりユッケだけではなく新鮮な生野菜もついているところがいいんだよなぁ、こちらのユッケビビンパッは。


3. 漢南洞(ハンナムドン)カムジャタン 本店(한남동감자탕 본점)
https://maps.app.goo.gl/joUSguXtd7tJYxMGA
カムジャというのはジャガイモのこと。この、豚の背肉を煮込んだ鍋、カムジャタンを韓国で食べてみたくてここに来てみた。煮込めば煮込むほどエゴマの葉っぱがいい仕事してスープが変わってくる。豚の背肉はほろほろだし、じゃがいもはホクホク、これは最高すぎる!




写真も撮らずに食べ続け、ちゃんとポックンパ(볶음밥)=チャーハン で決めてきました。残念ながら、スマホの充電がなくなってお店で充電をお願いしたので、写真はないんだけれども。とにかく混雑しているお店だが、並んででも入るべきお店。
ちなみに、ピョチム뼈찜(カムジャタンに使う骨付き肉と豆もやしなどを蒸し煮したもの)も大人気で、気になった。お美しい女性が二人で山盛りのお皿を平らげているのをあちこちで見かけて羨ましくなってしまった。またリピートしなければ!
4. 東大門ホパチッ동대문허파집@鍾路3路
https://maps.app.goo.gl/qCzcoHAY4PSQSGYj7
韓牛のみを使用する臓物専門のレストラン。公園の前の通りにあって、ちょっとローカル感はあるけれど思い切って入ってみた!


メニューを見ると、ざっと左から「クイ(구이)=焼き物」のコーナーには、コプチャン(小腸)、デチャン(大腸)、マクチャン(ギアラ)、모둠(盛り合わせ)、そして염통(ハツ、心臓)と콩팥(コンパッ=腎臓)というのがある。ここは盛り合わせの炒め物をオーダー。
次に육회(ユクフェ)、肉+刺身=ユッケ。あーユッケってここからきている単語なのか...と今知る(笑)。ここではオススメに従って牛肉刺身とトゥンゴル(등골)という脊髄をオーダー。脊髄初めて食べたけれど、美味しかった!



韓国の食事を楽しむには、ホルモンの単語を知っているとより楽しいかもしれない、と改めて思う。じゃないと何が何やらわからない...
yangnyeom.jp
5.ヒジョンシッタン(희정식당)@ヨイド
https://maps.app.goo.gl/KN83Sj3q2ZR3kQjR7
雑居ビルのB1Fにある超有名부대찌개(プテチゲ=部隊チゲ)のお店。部隊チゲは、KONESTによると、朝鮮戦争以降、米軍から流れてきたスパムやソーセージをキムチチゲに入れたのが始まりだとか。発祥地は、軍部隊の多かったソウル近郊の議政府(ウィジョンブ)市ですって。スパムとかインスタントラーメンのようなジャンクな食べ物を鍋にしたもの。正直、どうなんだろう...と思っていたのだが、友達と行ってみたら、美味しい!


なんだこりゃ! 日本にはない刺激的な味じゃないか! ソーセージをつまみながら、鍋が煮えるのを待って食べるよう指示されたが、煮えるまでに具がなくなるんじゃないかと思うくらい美味しかった。


「サリ」と言われるトッピングをするのも一般的らしいので、次回はチーズトッピングを試してみたいなぁ。
japanese.visitseoul.net
私は今までソウルに行くたびに絶対に「タッカンマリ」を食べていたのだが、今回は初めてタッカンマリを諦めてしまった。でも、後悔はしていない。専門食堂を巡るのが韓国の醍醐味だと思うので、これからも美味しいお店を見つけて果敢にアタックしていきたい。