2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧
도가니、2011年、韓国、ファン・ドンヒョク監督主人公の美術教師イノ(コン・ユ)は、一人娘を母親に預けて、地方都市の聾学校に着任する。校長と行政室長(要は総務みたいな感じかな)が双子の兄弟(両方ともチャン・グァン)だが、俳優の温水洋一さんから…
2014年、韓国、国際市場、ユン・ジェギュン監督この「国際市場」は、釜山にある市場をさす。主人公のユン・ドクスは、朝鮮戦争の興南撤退の混乱のなかで、避難民を乗せる米国の船に乗る際に妹マクスンと離ればなれになってしまう。これがきっかけで、父…
フランスのボルドーにある劇場、Théâtre Alhambra で10年前となる2018年9月に録音されたライブ映像をみた。チャボロ・シュミットTchavolo Schmittがギターで、ドラド・シュミットDorado Schmittがヴァイオリンで登場しているが、ドラドの演奏が激しくて釘付…
Djangofestivalenというのは、ストックホルムで毎年秋に開催されているStockholm Jazz Festivalの一環として開催されたジャズフェスのことのようで、 地元出身のマヌーシュ・ジャズ・ギタリストであるグスターヴ・ルンドグレンGustav Lundgrenが、2005年に設…
前々から狙ったいたお店に、とうとう来た! 裏通りの目立たない場所、閉店間際だというのに、カウンターが埋まっていて、びっくり! やたら推薦されていた、ワンタンめんを頼んだ。醤油ベースのスープだ。少し薄味に感じるひともいそうだが、全部飲める美味…
スウェーデン、2014年、En duva satt på en gren och funderade på tillvaron、ロイ・アンダーソン監督ロイ・アンダーソン監督によるコメディ。かなり癖がある映画だ。「散歩する惑星」「愛おしき隣人」と並んで“リビング・トリロジー3部作”と呼ばれているよ…
フランスのコンセルヴァトワール仲間で結成して6年ほどになる、The Amazing Key Stone Bandが、2017年10月に新しいアルバムをリリースしていた。タイトルは"Django Extended"。ジャンゴの代表作であるNuages、Minor Swing、Manoir de mes Rêves、Djangology…
フランスのドイツやベルギー国境あたりに位置するモゼール地方の一都市、ポンタ-ムッソンPont-à-Moussonの文化イベント、"CULTURE À PAMクルチュール・ア・パム"。PAMは、Pont-à-Moussonの省略形だ。このイベントでは、1年にわたってクラシック、ジャズ、ワ…
アメリカ、東海岸のロングアイランド生まれのギタリスト、フランク・ヴィニョーラFrank Vignolaは、あまりジャンルにこだわらないライブ活動を行ってきているが、マヌーシュ・ジャズの分野でも、演奏家として、また教育者としてなかなか良い仕事をしているた…
フランス語の授業を受けると、かなりはじめのほうでDOM-TOMという単語が出てくる。 これは、Départements et Territoires d'Outre-Mer、つまりフランスの海外領土、地理的に欧州の外にフランスが有している場所を指す。リユニオン島もこのDOM-TOMのひとつの…
アメリカはニューイングランド初のジャンゴ・ラインハルトとその音楽を学んで愛でるイベント、それがこのDjango in Juneだ。マサチューセッツ州のノーザンプトンのスミスカレッジにおいて毎年行われている。ジプシージャズのワークショップDjango Camp、コン…
ウン10年も前は、銀座の今はなき東芝ビルの地下1階にあったはしごの麺をよく食べに行ってきた。柚子の香りがきいていてとてもおいしいかったので。 本日、ふと時間はずれのランチタイムに思い立って、溜池山王の支那麺はしごに行ってみた。久々のだんだん麺…
ベルリンの壁が崩れた1989年にはじまったラジオ番組« LÀ-BAS SI J’Y SUIS »は、紆余曲折を経て、今はウェブラジオや映像、記事等をオンラインで積極的に配信するようになった。この形態での運営をはじめたのが2015年1月とのことだが、現在30,000人が登…
Les doigts de l'hommeレ・ドワ・ドゥ・ロム(LDDLH)は、Olivier Kikteffオリヴィエ・キクテフを中心に結成されたバンドで、ジャンゴ・ラインハルトが育て上げたマヌーシュ・ジャズのバンドに分類される。結成以来多くのフェスに参加している彼らの、昨年のHD…
フランスのドイツ国境サイドにあるロレーヌ地方ナンシーにて1973年よりその時代のジャズシーンを常に紹介し続けているジャズフェスがある。Nancy Jazz Pulsations(NJP) 。10日ばかりあるフェス期間に、街の中の7会場において若手中心に多くのミュージシャン…
すごくいいマヌーシュ・ジャズの映像を見つけた。クレジットから得られる情報は、1985年の映像で、"Sinti Classics"というタイトルがついている、ということくらいしかわからない。出演者は、撮影当時30歳手前くらいと思われるドラド・シュミットDorado Schm…
ソウルの本屋で偶然耳にしたのが、Primaryの”Right?"という曲だった。Soyouという歌手をフィーチャーしているのだが、この方の声もとても素敵だし、なんといってもPVがポップな色で満たされていて、とてもかわいいのだ。 ただし、ハングルがわからない身にと…
日本では90年代に日産グロリアのCMで話題になったというフランスのヴァリエテ(いわゆるフレンチポップス)歌手、ジル・カプランJil Caplan。ソルボンヌ大学で現代文学専攻、演劇の授業で彼女のプロデュースや楽曲提供を手掛けるJay Alanskiジェイ・アランス…
2010年、フランス・スウェーデン、ヨハネス・スターン・ニルソン&オーラ・シモンソン監督、Sound of Noise主人公は、音楽一家に生まれたのに生まれつき音痴で刑事をやっている男、アマデウス。(モーツァルトを想起させるファーストネームなのに音楽に関係な…
花の降る午後 (角川文庫)作者: 宮本輝出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2015/11/25メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る宮本輝さんの作品はだいぶ昔に人に勧められて、「錦繍」「オレンジの壺」を読んだくらいだった。いずれの本も当時…
鎌倉在住の観世流能楽師で、自ら教育者として教壇に立っていた中森昌三氏による教育論の本。時に差別的といわれそうな極論も織り交ぜながら、かなり自由に思いの丈を綴った本だった。要は今の(というか執筆当時の70年代後半)の教育は、自由や平等を履き違え…