ものすごく久々に「郡上おどりin青山」に行ってきた。岐阜県の城下町である郡上八幡で400年にわたって続けられている郡上おどりは国重要無形文化財に指定されている盆おどりで、7月から9月まで32夜、そしてお盆の4日間は徹夜で踊ることで有名なお祭りだ。そんなお祭りがなぜ青山で行われているのか。解説によれば、そもそも「青山」という地名が、徳川家康の家臣である青山忠成の下屋敷が置かれたことにちなんで名付けられたのだが、その青山家ゆかりの方が江戸中期
に郡上藩を所領し、その菩提寺が青山の梅窓院に置かれたご縁...とまあちょっと遠く複雑なご縁から始まったらしい。ただ、その盛り上がりはなかなかのもので、郡上からいらしたお囃子の方々のいる櫓を囲む円が広がっていくさまを不思議な気持ちで眺めたり、踊れる踊りがあれば参加したりしている。
久々に会場を覗いてみた今年、初めてGJ8マン(ジー・ジェイ・エイトマン)というご当地ゆるキャラに出会った。このキャラ、さくらももこ氏がたまたま訪れた郡上八幡を大変気に入って、頼まれていないのに勝手にイメージして作ったキャラクターなのだが、そこで話は終わらなかった。その後地元出身のデザイン会社の社長が中心になって短編アニメを作成、実際に2016年10月から月一回でアニメまで公開されていたそうなのだ。
さらに驚いたのが、さくらももこ作詞による「GJ8マン音頭」という音頭がある、ということ! 完成の様子はちゃんとアニメになっている。歌は「ヨシケン」とクレジットされているけれども、この声は保存会で音頭取りをされている吉村建治氏の声のようだ。
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そして、踊りのお手本動画まで出ている。郡上おどりの色々な音頭の振り付けが上手にミックスされているので、すでにすべての踊りをマスターしている人には、覚えやすいのではないだろうか。
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今年の郡上おどりin青山には、開始前に「GJ8マン音頭」のインストラクションがあり、実際にGJ8マンが音頭を踊っていた。踊りにくいだろうになかなか上手な足捌き...中の人は間違いなく本物だな。
さくらももこさんはこの音頭が生まれた翌年にお亡くなりになっているのだが、彼女の命日は8月15日だ、ということに感じ入るものがあった。今も大好きな郡上に行って、郡上おどりを楽しんでいるに違いない。
今年の徹夜踊りは、8月11日〜16日の朝4時まで。すでに青山で郡上のよく鳴る下駄も買っちゃっているし、あとは行くだけだな...
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