ラオス観光年で盛り上げたい。ラオスフェスティバル2024@代々木公園。

2007年より開催されているラオスフェスティバルに今年も行ってきた。私が初めて行ったのは、2007年から3年ぶりに開催されたという2010年だったのだが、その時は、せっかくラオスの有名アーティストが招聘されているのに、ブースは必ずしもラオスと関係のある内容ばかりでなく、ちょっとモヤモヤした記憶がある。
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でも、ここ数年のラオスフェスの出店は、だいぶ内容がラオス寄りになってきた気がする。今や出店で全くラオスに関係なさそうなお店は数店舗にとどまるのではないか。ラオスの民族衣装である「シン」を着ている日本人らしき来場者もちらほら見かけるようになった。ラオスファンとしては嬉しい限りである。
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ではここで、2024年の私にとってのハイライトをメモしておこうと思う。
1. ビアラオの種類がたくさん。50周年記念限定品「グリーン」も登場
ラオスが誇るビアラオは、原材料にラオスジャスミン米を作った特徴あるビールで、国内シェア99%という大人気のビールだ。ラオスフェスの楽しみとして、普段お店でも滅多にお目にかからない、すべての種類のビアラオに会えるというのがあるのだが、今回は、ルアン・パバンでみたビールや50周年記念限定のグリーンも出ていて嬉しかった。現地の値段を知っているとなかなかお高くはあったけれども。

50周年記念ということでプラカップに貼られた銘柄を説明するステッカーが去年より豪華でテンションが上がった。Tシャツも売っていて思わず買いそうになったものの、ビアラオ関係者が着ているボディと袖の色が異なるタイプのTシャツを現地で買いたいな、と思ったのでここはグッと我慢。

2. CellsのSackによる単独ライブ
2016年以来のCellsの来日! ライブも大変盛り上がっていたのは、この動画からもわかるだろう。
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ところで、Cellsの近況についてちょっと検索してみたら、こちらの記事を見つけた。
Lao Star ‘Sack Cells’ Goes Viral in China with "Belt and Road" Song

何でも、CellsのSack氏、中国国際放送ラオ語部門に勤務する作曲家、Vilayphone Vongphachanh氏と共に2016年に作ったという、「一帯一路」構想をテーマにしたソフトロック曲「Yidaiyilu」が、中国のソーシャルメディアで話題になっているらしいのだ。

一帯一路は、習近平国家主席が打ち出した巨大経済圏構想なのだが、その一環として 2021年12月、中国の雲南省昆明ラオスの首都ビエンチャン間の1,035キロを結ぶ高速鉄道「中国・ラオス鉄道」が開通した。この鉄道がラオスに雇用と経済をもたらしたのも事実だろうが、全国民がこれを歓迎しているのかどうかはよくわからない。中国の影響力が強くなるのを快く思わない人もいるように思う。この歌には、記事によれば、「相互利益」「WIN-WINの結果」「国家間の連携強化」というような歌詞が織り込まれているとのこと。洗脳ソングになっていない? ロック畑の人が国家体制によりそう曲に偏るのはどうなんだろう。色々思うところはあるけれどもまあいいや。曲の興味がある方はこちらからどうぞ。
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3. ラオス料理色々。サイウア、カオピアック

毎度ラオスフェスに行くたびに、サイウアと呼ばれるスパイスソーセージの美味しさに感動する。レモングラスなどのインパクトある香草がたくさん入っていて、本当にビールに合うなぁと思う。気がつけば食べ物の平均価格500円程度とかなりインフレを感じるけれども、このサイウアとカオピアックと呼ばれるヌードルの存在は欠かせない。ちなみにサイウアはすぐに食べたので記録はない。悪しからず。

4. ラオスロケット祭り&プ―ニュー・ニャーニューパレード
ルアンパバンで行われるプ―ニュー・ニャーニューパレード(プ―ニューとニャーニューというのは精霊の名前)、それに雨乞いと豊作を祈るロケット祭り「ブン バン ファイ(Boun Bang Fai)」のパレードが合同で行われているのをみられるのだが、あまり決まりがなくゆるーく場内を流しているのがなんだかいい。一通りパレードが終わったら、そのままバーサロップ(ステップダンス)の時間に突入。観客を巻き込んでのダンス大会が始まった。そんなに複雑な振り付けでもないので、誰でも体を委ねることができるダンスタイムを眺めながらビールを飲むのも楽しい。

ラオスには関係ないが、最近は入口の方にある青果店で、パクチー空芯菜、そしてタイのマンゴーを買うのがお気に入りだ。ラオスフェス、今年も楽しかった。2024年はラオス観光年ということで、まだオフィシャル行事も半分ほど残っているようなので、ぜひ多くの人にラオスを目指していただき、好きになっていただきたいなぁ。間違いなくいい国なので。
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