写真家ドアノー/音楽/パリ@美術館「えき」KYOTOで、ジャンゴ・ラインハルト見つけた

先日、京都に行った際、伊勢丹のあまりの混雑度合いに辟易したので、買い物を諦めてこちらの美術館を訪れた。

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この巡回展は、2018年末よりパリで開催されていた展覧会の内容を再構成したものだとか。今年のはじめ、Bunkamuraでも行われていた内容だが、そちらはすっかり見逃していた。Robert Doisneauロベール・ドアノーのことは知っていて、好きだと思える作品もいくつもあるし、"Three Seconds of Eternity"という写真集も持っているが、印象的なのは子供、そしてカップルの写真だった。

今回の展覧会はテーマがパリに音楽、そして50年代ときたら、あのドアノーが撮影した、敬愛するジャンゴ・ラインハルトの姿があるかもしれない...という気持ちもあり、行くことを決めたのであった。

その目論見は当たった!
"La maison des locataires"という作品で共同住宅のアパートのような感じで構成された写真のうちの1枚が、ジャンゴ・ラインハルトとその息子、Babik Reinhardtだったから。その他にも、あの見覚えのあるジャンゴの絵画とBabikが一緒に写っている写真や、Hot Club de Franceのパレードの様子の写真などもあり、嬉しくなった。
こちらに、ジャンゴがパリを歩いている写真もあるが、ダッフルコートを着て、素敵な写真だった。そういえば、ギターを演奏していないジャンゴの姿を捉えた写真って珍しいのではないか。 これこそがドアノーが撮影した写真の醍醐味か。
www.fashion-press.net

もちろん、ジャンゴ以外の方の写真なかには、楽器を奏でている人の写真もたくさん。La Rose Rougeのジュリエット・グレコとか流しのアコーディオン弾きのピエレット・ドリオン、シャルル・トレネエディット・ピアフ....ドアノー自身がヴァイオリンを弾く姿もあったな。90年代の写真をみていたら、当時よくきいていたLes Rita MitsukoやLes Negresses Vertesの写真もあった。ドアノーってはるか昔の人だと思っていたが、少しは生きる時代が重なっていたと思うと感慨深いものがある。

音楽に限らずいえば、当時のパリの有名な方々も登場する。エリック・サティジャック・プレヴェール...ドゥ・マゴで仕事をしているボーヴォワールの写真は印象に残った。

ちなみに今回のブログを書くために色々検索をしていたら、こちらの展覧会の情報にぶち当たった。Philharmonie de Parisという、ドアノーの展覧会が行われた場所で行われた、ジャンゴの展覧会だ。
collectionsdumusee.philharmoniedeparis.fr

我が家にはなぜかこちらの展覧会の画集があるのだが、まさか....ドアノーの撮影したジャンゴの写真は、このカタログにも入っていたりして!? 週末にじっくり眺めてみようと思う。
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