銀座奥野ビル三〇六号プロジェクト

1932年竣工の「銀座アパート(奥野ビル)」の三〇六号室である女性が開業した「スダ美容室」だった場所...彼女が美容院を廃業してからも住んでいた場所を維持しながら活用しよう(保存や維持ではない)という活動が、この「銀座奥野ビル三〇六号プロジェクト」だ。ちょうと行った日は、スダ美容室に関する映像の上映会をやっていたので、その合間に部屋を覗かせてもらった。
room306project.tokyo

プロジェクト概要にも書かれていたとおり「現状維持・現状復帰の原則」とのことだが、何をもって現状とするか、というのは難しいよなぁ。この部屋の家賃はプロジェクトメンバーで共同負担するとのことだが、現状が何かということで揉めたりしないのかな。ま、その過程も含めて楽しいのがこのプロジェクトなのかもしれない。

さて、このビル自体が小さなお店やギャラリーがひしめく空間でもあり、みているだけでとても面白かった。ただし、スペースが狭すぎて、ちょっと入りにくいっていうのもあるね。それでも、建物自体に赴きがあるし、一度は訪問する価値のあるビルだ。こちらに、素敵だと思った場所の一部を記録しておこう。

エレベーターもレトロなタイプのものだが、ビビってのれなかった。昔東欧が南米でのったエレベーターが階と階の間に止まってしまい、上にあいた僅かな隙間から助けを求めたことがあるのだが、それ以来レトロなエレベーターは少し苦手なのだ。誰かと一緒に来た際に試そうっと。