函館の観光で特に良かったところをこちらに記録しておこうと思う。
1. 函館市北方民族資料館
北方民族資料館は網走のものが非常に充実していたので、こちらの美術館にもその水準のものを期待していた。こちらは、網走のものに比べると規模は小さかったが、内容は充実していた。特に良かったのが、「ルウンペ」をはじめとした、アイヌ民族を含む北方民族の衣装類が多数展示されていたこと。中には、倭人や中国など他国との交易の影響が見られるものもあって、楽しかった。あとは、館長の言葉を引用した各資料の説明も読み物として面白く、アイヌおよび北方民族の文化を効率よく学ぶのにぴったりの資料館だと思った。
ちなみにこちらは、大正15年に建てられた旧日本銀行函館支店の建物を活用してあり、建物そのものがレトロで素敵だった。壁画の紋様に至るまで解説が書いてあり、勉強になる。
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2. 旧函館区公会堂エリア
一番ポピュラーな観光地だが、この坂のあたりにある建物は全て素敵なのでぜひ散策をしたい。函館山のロープウェイに乗る前に散策するのにぴったりだと思う。旧北海道庁函館支庁庁舎のなかにあるJelly Fishというカフェではピクニックセットを売っているので、この辺りの公園ベンチでランチをする、なんていうのもよさそうだ。



3. 谷地頭温泉
温泉が大好きなので、函館市街と函館空港の間にある「湯の川温泉」には立ち寄るつもりでいた。でも、居酒屋の女将が「湯の川温泉は高級志向で綺麗なかんじ。もう少し地元っぽくても良ければこちらがおすすめ...と言われたのがこちらだった。石鹸もシャンプーもないので、全て持参すべし。お風呂は黄土色で濁っており、いかにも効き目がありそうだ。わざわざ飲泉禁止との札が貼ってあるということは、飲んでしまう人もいるんじゃないか。


レトロなからんは清潔で、全てのお湯は40度を越える暑さで、露天風呂と水風呂、それに外気浴を加えると、いくらでもいられる。かつて天丼が有名だったらしい食堂が営業を辞めてしまったことは残念だが、代わりに牛乳をいただいた。市街地から15分程度でこんな素敵な温泉に行けるなんて、函館市民はなんて幸せなんだ。