ドイツのシュトゥットガルトStuttgartにあるジャズクラブKisteが主催するイベント"Jazz Franco-Allemend"のことを知った。
シュトゥットガルトは自らを「ジャズの街 "Jazzstadt Stuttgart"」と称しており、積極的にジャズ関連のイベントを開催している。今回、歴史的に諍いもあっただろうフランコ-アルマン=仏独両国のジャズをテーマにしたフェスというのも、斬新なのかもしれない。
ジャンゴ・ラインハルトの顔を使ったポスターからも想像できるように、今回の出演者はいずれもマヌーシュ・ジャズのミュージシャンたちだ。オープニングを飾るのは、スイスの Hot Club de Berne というグループ。Hot Clubと聞くだけで、マヌーシュ・ジャズの期待は高まることだろう。
そして、メインアクターは、ドイツ出身ワワウ・アドラーWawau Adlerとその親友ビレリ・ラグレーンBiréli Lagrène、若手ベーシストのエステバン・フェリックスEsteban Félixのトリオだろう。エステバンのことは今回初めて知ったのだが、彼は父親のSébastien Félix、親戚?のYouri Félixとともに家族でもマヌーシュ・ジャズグループを組んでいるという情報のみ仕入れることができた。なお、Wawauは自身のカルテットでも本イベントに出演している。
www.jazzstadtstuttgart.de
その他の出演者は、地元出身のバンドでフレンチシャンソンの演奏を得意とするCafe Europa、そしてビレリのバンドの常連でありマヌーシュ・ジャズの世界で活躍するフランスのベーシストWilliam Brunardのグループ"Brunard Connection"も。まさかWilliam Brunardも音楽一家の出身だったとは知らなかった!
まず、ビレリ/ワワウ/エステバンのトリオによるDjangoの名曲"Nuages"をきいてほしい。どっちがリードギターをやってもまったく引けを取らない二人の組み合わせが最高。津軽三味線のじょんがら節のバトルみたいな感じだ。(たとえがわかりずらいか)
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そして、Wawau Adlerのカルテット。ヴァイオリンのAlexandre Cavaliere 、リズムギターのHono Winterstein、そしてベースはJoel Locherと安定のメンバーで最高の演奏が楽しめる。この動画を日本にいて楽しむことができる世界でよかった!
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今年10月13日-14日にも"Jazz Franco-Allemend"の枠組みでWawau Adlerの出演が決まっているようなので、ドイツに行くチャンスがあればぜひおすすめしたい...というか私が行きたい!