

嘉義といえば、名物は火雞肉飯(フオジーロウファン)。日本語にすると「七面鳥ごはん」だ。
なぜ七面鳥ご飯が有名なのかというと、戦後の食事情と地元の畜産が大きいらしい。戦後、嘉義周辺では火雞=七面鳥が広く飼育されるようになったのだが、七面鳥は普通の鶏より大きく、肉がたくさん取れ、当時は比較的安価だったため、屋台などで鶏肉の代わりに使われるようになったとか。白いご飯にほぐした七面鳥の肉をのせ、鶏油や豚脂、醤油ベースのタレをかけて食べる。今でも嘉義では「雞肉飯」と書かれていても、鶏ではなく七面鳥を使った火雞肉飯が主流だという。
向かったのは、劉里長火雞肉飯(リウ・リーチャン・フオジーロウファン)。


「里長」は台湾の町内会長のような存在で、この店の初代が実際に里長を務めていたことから「劉里長」という名前になったそう。


つけあわあせのおかずも含めて、期待以上の美味しさだった。
打貓冰果室(Pineapple Cat)
続いて向かったのが、打貓冰果室(ダーマオ・ビングオシー)というお店。パイナップルの産地である嘉義県民雄郷の旧地名が打猫であることに由来し、パイナップルと猫を組み合わせたこのロゴができたようだ。

生フルーツを使ったかき氷が有名で、「打猫水果雪花冰」のような色々なフルーツがのったかき氷もあるようだが、この季節は生マンゴーを楽しみたいという強い希望から、マンゴー かき氷(芒果牛奶冰)をオーダーしてみた。


ちなみに、かき氷には2種類あり、氷の種類が違うらしい。
芒果牛奶冰(マンゴーミルク氷)
普通のかき氷に、マンゴーと練乳・ミルク系のソースをかけたもの。
氷は比較的シャリシャリしていて、上に具とミルクをのせる感じです。
芒果雪花冰(マンゴー雪花氷)
ミルクなどを混ぜて凍らせた氷を、薄くふわふわに削ったもの。
氷自体に味があり、口どけがかなりなめらかです。日本でいう「台湾かき氷」のイメージはこちらに近いです。
果物によってはミルク氷がいい時もあるが、今回はマンゴーの甘みが強かったこともあり、普通のかき氷タイプが良かった、と個人的には思っている。
檜意森活村
檜意森活村(Hinoki Village/フイイー・センフオツン)は、日本統治時代、阿里山の林業に携わる人たちの宿舎として使われていた木造建築を使ったテーマパークのような場所で、約3.4ヘクタールのエリアに建物がずらっと並んでいる。小金井にある江戸東京たてもの園を彷彿とさせるが、建物をショップや展示施設に商業利用している。


有名なパイナップルケーキ屋から雑貨屋、漬物屋まで、ぶらぶらするのにぴったり。
阿里山森林鉄道の北門駅(旧北門駅の木造駅舎)
阿里山森林鉄道は、日本統治時代に阿里山の豊富なヒノキなどの森林資源を嘉義まで運び出すために建設された鉄道だ。20世紀初頭に建設が始まり、1912年には北門から山間部まで路線が開通した。当時の嘉義は、阿里山の木材が集まる林業の拠点として発展し、北門駅周辺には鉄道施設や製材関係の施設、林業に携わる人たちの宿舎などが集まっていたという。




旧北門駅の木造駅舎も1910年代の建物で、使われているのは阿里山産の紅檜。ちなみに、今の北門駅は阿里山森林鉄道の駅としてこの木造駅舎の近くで機能している。実際に電車が走るのを木造駅舎から眺めて、阿里山への旅行に思いを馳せた。

文化路夜市
嘉義にはいくつか夜市があるそうだが、観光客によく知られているのが「文化路夜市」と「嘉樂福觀光夜市」。友人のおすすめは嘉樂福觀光夜市だったのだが、タクシーの運転手さんが勘違いしてしまったこともあり、今回は市中心部にある文化路夜市へ行った。食べ歩きしたりゲームをしたり買い物をしたり...楽しかった!
この夜市の出入り口にあるのが、中央噴水圓環と、そこに立つ野球選手の像。映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』で、嘉義と野球の関係を知っている人も多いのではないか。
映画『KANO』の公開に合わせて2014年に設置されたこの銅像のモデルは、1931年に夏の甲子園で準優勝した嘉義農林学校、いわゆる「嘉農(KANO)」のエース、吳明捷(ウー・ミンジエ)投手らしい。ところが...私が今回行った時には修理中で銅像は見られませんでした。残念!
