ギターショップで聴く、マヌーシュ・ジャズ。Angelo & Raangy Debarreのライブ。

以前、アンジェロ・ドゥヴァールAngelo Debarreが愛用しているギターの紹介映像をこちらで紹介したことがあった。
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ジェラルド・アロンソGérald Alonsoとファビアン・ル・ドスールFabian Le Dosseurが営むギターメーカー、"Guitares ALD"をAngeloに紹介したショップが、"Guitare Village"というお店の店主であった。Webサイトをみると、「パリから20キロメートル」、とその利便性をアピールしているが、シャルル・ド・ゴール空港と同じエリアであるヴァル=ドワーズにあると言われれば、遠いとは言えないだろう。

そのギターショップで、新たなギター"Echo d'Artistes"を紹介するために、なんとあのAngeloが息子のRaangyとともにミニライブを行ったというのだ。なんという贅沢!

ライブの後には、アンジェロが自らそのギターのデザインのすばらしさや弾きやすさ、使っている金具の少なさといった「こだわり」を語ってくれる。ギターメーカーとしては、こんな一流のギタリストから細かい良さを語ってもらえるなんて、うれしいだろうな。もっとも、本当に上手な演奏者は、もはや道具など何でも一定のパフォーマンスは出すのだろうが。

ところで、ライブ動画のうち、Softly.....の中で、Olivier Hédinというギタリストが途中退出するので、ちょっと気になった。どうしたのだろうか。弦でも切れたのかな? オリヴィエが退場してもドゥバール親子は気にすることなく演奏を続けていくが、私は気になってしまった…。

見本市で聴くマヌーシュ・ジャズ! Nitcho Reinhardt Trio。

フランス北部、シャロン=アン=シャンパーニュ(Châlons-en-Champagne)というところで70年以上の間毎年開催されている見本市、La Foire des Chalons. 25万人もの人が訪れるイベントとあって、ガストロミーから農作物の紹介、健康、政治、社会問題等人々の生活にかかわるあらゆる事象に関するイベントや講演会が期間中に開催される。
すでに2019年のスケジュールも発表されているが、私の中では非常に懐かしい大物歌手、Julien Clerc, Sheira, IAMなども出演するようだ。

さて、こちらは昨年2018年の様子だ。なんとマヌーシュ・ジャズのコンサートもあったようで、ニショ・ラインハルトNitcho Reinhardtのコンサートの様子を発見した。

Nitcho は、お母さまがジャンゴ・ラインハルトDjango Reinhardtのいとこ、という間柄。マヌーシュ文化のバックグラウンドはあるものの、ギターを弾き始めたのは15歳と、このジャンルでは遅いスタートを切っている。が、みるみるうちに頭角を現し、2011年以降すでに2枚のアルバムを出している。弟のYouri Reinhardtも当時は自分のバンドでリズムギターを担当していたようだが、最近は演奏していないのだろうか。
せっかくいい演奏なのに、音があまりよくないのがとても残念…。

宇宙センスを有する和製ファンクグループ「ディープファン君」、最高!

年末年始は、テレビの番組表がことごとく変わってしまう時期でもある。語学の学習目的もあり録画をセットしていた番組が別番組に変更されていた。まあ仕方ない、かたっぱしから消していこうと思っていたが、ふと観てしまったのが、クリス松村さんがVJを務める番組、「ミュージックモア」のお正月特集だった。

昭和歌謡は嫌いではないが、野宮真貴EPO山本達彦あたりはまだしも、その他の方々は私がなじみある人たちからはちょっと古いかな…と思ってききながしていたのだが、「ディープファン君」のところで、完全に耳が傾いた。"All My Love"という曲のさわり部分、これめっちゃかっこいい。

このダサ目なグループ名(ごめんなさい)も、なんだか心に引っかかる。というわけでまずは動画サイトを確認したが、なんだかシュールでチープなつくりだ。しかもボーカルの男性(スルガアユム氏)、なんか脱いでばかりいるように見えなくもない。今度はウェブサイトをみてみたが、宇宙感というか宗教観漂う内容で、あまり何者かがよくわからない。
http://deepfunkun.com/

そこで、さらに探してみたら、彼らのインタビュー記事を見つけた。2012年にまずは大学の同級生二人で結成し、そこから後輩の女性ボーカルにチャンサキ氏が加わり、2年ほどを経て今の形になったとか。
メンバーがそれぞれ好きな曲を紹介しているが、ヒップホップ、ネオソウル、EW&Fなどのディスコ系、マイケル・ジャクソン…ときくにつけ、なるほど、という感じ。なんというか、自分の耳に残るわけだ。
彼らを知るにはこの記事が一番だと思う。
www.tunecore.co.jp
記事中に「(ユーセー氏が)出来た曲をクラウドにボンボン上げてってくれる」っていう記載があるのだが、そのクラウドが一体どのクラウドなのか、気になるところだ。Dropboxならいいな、とか思ったりして。
都内の比較的行動範囲に近いところでライブをやっているようなので、いつか行ってみたいものです。

ファンクというえば、フランスのファンクバンド、ELECTRO DELUXEも思い出す。そうだ私、やっぱりファンク音楽が好きなんだな。
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バーバー

2001年、The Man Who Wasn't There、コーエン兄弟(Joel Coen and Ethan Coen)監督

タイトルのとおり、カリフォルニア州にある、床屋の物語。主人公のエドは、義理の兄フランクの床屋で仕事をしている。エド自身は非常に物静かで、妻はデパートで経理係をしている。
ある日、お客としてやってきた男が、ドライクリーニングのビジネスについて話をする。その話に興味を持ったエドは、ある人をゆすることでお金を工面し、出資しようとするのだった。が、このことが彼の人生を狂わせることになるのだった。

主役のエドを演じるビリー・ボブ・トーソンという俳優がすごくいい味を出している。もはや事件に巻き込まれていても表情がない感じ。タバコをくゆらせる姿が妙に様になる男だ。その無感情男が唯一関心を寄せる女性として登場するバーディーを演じるのが、まだブレイクする前(たぶん)のスカーレット・ヨハンソン。クラシックピアノかなにかをたしなむ清純な乙女かと思いきや、とんでもないことをやろうとするので、びっくりした!

過去にコーエン兄弟の映画は、何本かみている。このブログで記録した映画も何本かある。

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いずれも5年以上前に鑑賞したものなので、コーエン兄弟の映画は久々に触れたが、すっきりとして余計な描写はなく、映像も美しく、うまくできているなぁ、と感じた。タイトルも、原題は「そこにいなかった男」みたいな感じだと思うが、その直訳はせずうまい邦題を付けたな、と思った。

ラーメン初め2019は、TOKYO豚骨BASE made by 博多一風堂

お正月のラーメンはじめは、帰宅途中の品川駅にて。



豚骨ラーメンなんてあまり好きではない部類だったのだが、こちらの豚骨醤油ラーメンは最高に美味だった。いい意味で豚骨を感じさせない。非常に食べやすかった。のっけた味玉も完璧な半熟度合い。量も少な目なので、小腹を満たすのにぴったりだ。


今年もよい年になりますように。

かすてぃら(さだ まさし)

かすてぃら (小学館文庫)

かすてぃら (小学館文庫)

あの歌手のさだまさしの自伝的小説。彼は「眉山」なんかも書いており、しかもそれが映画化されたりしていたから、小説家としてもなかなかの能力があるのだろう。

たぶん彼のお父様はある意味名物だったんだろう、有名歌手の父として。その彼が、病床についた。さだは全国ツアーの合間をぬって、父のお見舞いに赴く。そして、彼との思い出をかみしめながら、過去を振り返っていくのだった。長崎が地元だったさだの父親はカステラが好きだった。破天荒で潔く、ユーモアを忘れず、曲がったことは大嫌いだった父親とカステラにまつわる話、家族は苦労したものの、みんなには、(それこそや●ざさんにまで)愛された父親との思い出がつづられている。

最期、父親に宛てられた電報の長い文面に、父親とのエピソードが書かれている。その中で、ある話とともに「それがあなたの人柄でした。」と書かれていた。そんなインパクトのあるエピソードを残せる人の偉大さを感じた。私は今までの人生で、そんなに素敵な面を見せたことはあるだろうか。人の度量の大きさを見せるような…。そして、親をこんなに穏やかにおくることはできるだろうか。

年末年始、老いていく親と過ごしながら、いろいろなことを考えさせられた。

広報室沈黙す(高杉良)

広報室沈黙す (文春文庫)

広報室沈黙す (文春文庫)

羽田空港の本屋で購入した一冊。How to本はあまり好きではないし、かといって旅行本も魅力的なものはないし…というわけで、業務にも関係するかもしれないこの本を購入した。
この帯をみてほしい。泣けるではないか。


主人公は世紀火災海上保険という架空の損保会社だ。内部で行われた内部抗争が経済誌にスクープされた。さて、中間管理職であり広報課長の木戸はどうするのか。秘書から情報をきき、虫の好かない副社長と対峙しながら、記者との関係も保たなければならない。そして、上層部と記者との間でどんどん板挟みになっていくのだ。かといって嘘はつけない…。ハラハラする展開だ。

日本企業の広報にいた人ならますますよくわかるその状況に共感した。記者の行きつけのバーにいって情報収集をしたり、社長の本心をきいたり…今も日本の大手企業の広報課長のような立場の人は、部長や担当執行役員、記者の間を懸命に取り持っているのだろうか。広報ってだれでもできるような仕事に思えるかもしれないが、実はかなり神経を使う仕事なんだということを改めて認識したのだった。