Stochelo Rosenberg、オランダの音楽番組"Podium Witteman"での生演奏シーン

オランダの公共放送NTRにて、Paul Wittemanという、オランダのベテラン司会者がホストするオランダの音楽番組、"Podium Witteman"。ウィッターマンのステージとでも直訳できるだろうか。過去の出演者リストをみると、弦楽奏、ピアノ、ハープ、ヴァイオリンデュオ、オペラ歌手による独唱…とそのほとんどがクラシックに分類されるミュージシャンが大半を占めている。そのなかに、ローゼンバーグ・トリオThe Rosenberg Trioの名前を発見した。"Gipsy jazz door het Rosenberg Trio"..."ローゼンバーグ・トリオを通じて聴こう、ジブシージャズ"みたいな企画で、クラシックファンにジプシージャズの魅力を伝えるために出演したのだろう。

観客席が演奏者からだいぶ近くて、演奏の迫力は十分伝わるだろう。初めてストーケロの演奏を聴いたお客様はどう感じただろうか。

リトルヤンゴンではしご酒@高田馬場


モヒンガーというヌードルのことは以前NGOのイベントで食べて以来大好きだったのだが、それ以外のミャンマー料理もおいしい!と気が付いたのは、こちらのお店がきっかけだった。お茶のサラダが名物だというミャンマー料理専門店だ。
asquita.hatenablog.jp

お茶のサラダの、触感の違う食材を一度に食べるそのおいしさといったら! 一度東京でもミャンマー料理を食べたいと思っていたところで、高田馬場が「リトル・ヤンゴン」と呼ばれ、ミャンマー料理屋が多く存在するエリアになっていることを知った。昔は西武新宿線中井駅にあったミャンマーコミュニティが、高田馬場の移ってきたとか。
tokyodeep.info


そんなわけでまず向かったのが、さかえ通りにある「スィウミャンマーSWE MYANMAR」というお店。世界のビールコンテストでアワード受賞経験があるというビールとともに、お茶っ葉のサラダをオーダー。これはおつまみにいいねー。食感の違う豆類がからっとあがっていて、お茶の葉とからまっている。おいしい。


ナマズのスープ入り米麺、モヒンガーもいただきました。こちらは、(少しぬるかったけれど)思ったとおりのおいしさ。この味、なかなか普通のお店では食べられまい。


次に向かったのが、「ノングインレイNONG INLAY」というお店。インレイ湖を意味する店名とのことで、店内にも大きなインレイ湖の絵が飾られている。孤独のグルメにも登場したとか。なんでも、少数民族であるシャン族の、発酵食材を多用した料理を出すという。


ここのお店のもう一つのスペシャリティは「虫料理」。一番食べやすいという「竹蟲」を試してみた。写真は敢えて載せないけれど、見かけはカッパエビセンを一回り小さくしたような感じで、独特の味はするが食べにくくはない。お酒のつまみにちょうどいい塩加減で、食べきってしまった。


自家製の皮なしもち米ソーセージは、パクチーを追加盛りにて。もっとたくさん試したいものはあったけれども、はしご酒ならぬはしご料理をするのは、2店舗で限界かな。また機会を狙って訪れてみようと思う。

オランダのテレビ番組"Stingray DJAZZ"でマヌーシュ・ジャズ特集番組 "Djangolized"

ジャズといってもかなり幅広いジャンル、フュージョンからワールドミュージックまでを紹介するオランダテレビ番組"Stingray DJAZZ"は、2018年5月ぶ毎日21時からマヌーシュ・ジャズの特集をやる、という。そのタイトルどおり、ジャンゴ・ラインハルトDjango Reinhardtを尊敬し、時に「ジャンゴ化したdjangolized」ミュージシャンを取り上げる番組のようだ。
オランダのマヌーシュ・ジャズミュージシャン、つまりdjangolizedした人として思い浮かぶのは、ストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenbergとその一族なのだが、当然出演が予定されている。あとは、意外なところでオランダ、ハーグ出身のピアニスト、ピーター・ビーツPeter Beets。ジャズピアノの世界で有名だとは思うが、実はDjango Reinhard NY Festival へ出演し、ジャンゴナンバーを披露している。

ただし、EUで放映されていることもあるせいか、出演者はオランダ人に限らず、ビレリ・ラグレーンBireli Lagreneなんかも出演するようだ。確かに、ジャンゴライズされたミュージシャンとしては筆頭に挙げられる人だものね。

私がEU圏内にいたら絶対観るのだけれども、あいにく日本で観る手段はなさそうだ。もしかしたらそのうち動画サイトに公開されるかもしれないので、とりあえず情報としてとどめておこうと思う。
djazz.stingray.com

オランダのマヌーシュ・ジャズといえば、もう一人、Jimmy Rosenberジミー・ローゼンバーグも思い浮かぶね。今どうしているんだろうか。

黒蠍(くろかつ)@四谷三丁目で花山椒のきいた汁なし黒ゴマ担担麺を。


前々から気になっていたこのお店で遅いランチを取ることにした。
Black scorpion, 黒蠍、くろさそり…でも実際はくろ「かつ」って読むらしい。虎ノ門や神谷町あたりに紅蠍や金蠍というシリーズのお店があったことから、こちらも気になっていたのです。

勝浦担担麺とか、汁の担担麺とか迷ったけれども、とりあえず看板メニューっぽい黒ゴマ担担麺を。

とにかく黒い。780円だったかな。よく混ぜて食べる。麺は太くてもっちり。非常に食べがいがあるもので、おいしかった。花椒が追加できるのがまたよい。大盛り無料みたいだが、なくても私にはちょうど良かった。ランチタイムだからなのか、小さな炊き込みご飯が付いてきた。

あとでレビューをみたら、生姜麺とか汁麺がおいしいとの声も。また行かなきゃ。

マヌーシュ・ジャズを作り上げたヴァイオリニストを主役にしたミュージカル、"Monsieur Grappelli"。

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マヌーシュ・ジャズを愛する人なら、フランスのヴァイオリニスト、ステファン・グラッペリStéphane Grappelliのことを知っているだろう。もちろんクラシックやロック、ポップス、ジャズの世界でも活躍してきた超有名ヴァイオリニストだが、とくにジャンゴ・ラインハルトDjango Reinhardtと組んでQuintette du Hot Club de Franceというクインテットを組んで演奏活動を行い、マヌーシュ・ジャズというジャンルを盛り上げてきた立役者といえる。

そのグラッペリを主役にして作られたのがこのミュージカル、"Monsieur Grappelli"だ。6月7日~24日の期間、フランスのカフェ2カ所にて休演もはさみつつ上演されるという。内容は音楽中心に、グラッペリが生きた20世紀の状況等を踏まえながらその一生を描くようなのだが、コメディエンヌのセレナ・レイナルディSerena Reinaldiが共演するということで、多少はコメディの要素も盛り込まれているのだろうか。そして、グラッペリ役にはフローリン・ニクレスクFlorin Niculescuとそのクインテットが抜擢されているという。フローリンは、ルーマニアのブタベストで生まれて早くからヴァイオリンを弾いているが、13歳でグラッペリの音楽を聴いて憧れを抱き、パリに来てから実際にグラッペリと会ったこともあるという。のちに”Florin Niculescu Plays Stephane Grappelli”というアルバムも出しているし、「グラッペリの後継者」というような呼ばれ方もしているフローリン。グラッペリ役に最適といえよう。そして、レベルの高い音楽を聴くことができるに違いない。

「グラッペリとは…すべてだ」。こちらの動画でフローリンが言っている。

すでに高い熱意を感じるティザー動画がアップされている。

6月は、例のジャンゴ・ラインハルト追悼フェス、"Festival Django Reinhardt"を目指して多くのマヌーシュ・ジャズ好きがフランスに行っている時期でもある。このミュージカルを観ることができた方には、ぜひ感想をききたいものだ。

CHEEZE。韓国で気になったミュージシャンは、謎ばかり。

先月ソウルに行ったときに、この人の曲が気になった。チーズ、と読むのかな。CHEEZE。耳にしたのは、"See you again"という曲だった。さわやかな声がとても気になって(もっとも、K-POPのソロシンガーというのはさわやかな声の人が多いのだが)、あとで調べてみようと思った。

とはいえ、韓国語ができないと、正確な情報を得るのは難しそうだ。ツウなK-POPファンの方々や情報媒体によると、2014年に"Recipe!" というアルバムでデビューしたということ、そして当時は男性ボーカルやラップの方なども含んだ4人組グループだったということがわかった。その後2人組となり、今はもはや何人かよくわからない。オフィシャル情報ではないが、今では女性ボーカル、ダルチョン달총のソロ活動の名前になっているようだ。ちなみに"Dal"は月の意味で、"Chong"はガン、つまりピストルの意味らしい。また、バンド名は、英語がそこまで得意ではないメンバーたちで適当につけて、あとで、Chee"s"eがチーズを示すための正式なスペルだと知ったとか。

いいなぁ、と思った曲をいくつかメモしておこうと思う。
Madeleine love

Be There. 原曲は大橋トリオのものらしい。良いアレンジ。

ちなみに、MeloManceのJung Dong Hwanと共演している映像もあった。

ちなみに、MeloManceは、この間"Gift"という曲をチェックしたところだった。これはしばらくいい曲探しができそうなアーティストだ。

羊と鋼の森(宮下奈都)

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

あるピアノの調律師に焦点をあてた話。

主人公は山育ちの新米調律師、外村。高校生の時に、ひょんなことから体育館でピアノを調律する板鳥に出会って心をゆすぶられてから、故郷を離れて専門学校を卒業し、地元で調律師になった。しかし、決して順風満帆ではない。一生懸命やっているのだが、お客さんにあからさまに嫌われて先輩を指名されたり、「これがベストの音なのか」と問われて咄嗟にこたえられなかったり。これも、外村が普段から抱いてきた劣等感によるものなのだろうが。「自分は調律師に向いていないのでは」「才能がないのでは」などと思い悩む。

それでも、面倒見のいい先輩の柳や、かつてはピアニストを目指していた、無愛想だけどこだわりのある先輩、秋野、そして、ピアニストになりたいと願う双子の姉妹、和音と由仁の家での調律を通じて、自分のやりたい方向性を見出し、自信をつけていく。ある調律師の成長物語という感じなのだが、その描写がすごく繊細で素敵だ。

本の中に、原民喜という人があこがれた文体の話が出てくる。
「明るく静かに澄んで懐しい文体、少しは甘えてゐるやうでありながら、きびしく深いものを湛へてゐる文体、夢のやうに美しいが現実のやうにたしかな文体……私はこんな文体に憧れてゐる」
原民喜 沙漠の花
そして、柳もこの文体のような音を目指してと調律をしている、と語るのだ。調律をする人はこんなにいろいろなことを考えて調律しているのか…。この本を読んでいたら、調律中の調律師を別の観点で見ることができたかもしれないな…。

タイトルの羊はピアノの音を出すハンマーのフェルト素材から、鋼は弦をあらわしている。そして、森は主人公の生まれ故郷であり、ピアノの色々な場所で使われている木の表現かもしれない。例によって映画化されるようだが、私は本で楽しみすぎてしまったので、当分は本の世界に浸るだけになりそう。静謐な世界を自分だけでもう少し楽しみたい、そんな感じだ。