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Boulou & Elios Ferré、ポルトガルのテレビに出演した貴重な映像

Jazz Manouche

ブールー&エリオス・フェレBoulou & Elios Ferré兄弟の映像を見つけた。雰囲気からしてかなり若いときの映像なのだろう。解説には「90年代の映像」としか書いていないが、インタビューを聴いていると、このテレビ出演は、彼らにとって2度目のポルトガル来訪時に実現したものだということがわかる。
1度目のポルトガル訪問時はデュオでポルトガルツアーをしたそうだが、2度目は地元のジャズミュージシャンとカルテットで共演して、大いに刺激を受けたらしい。

「音楽は料理のようなものである」。彼らのメニューには、現代音楽、ストラヴィンスキーバルトークビバップ、ジャンゴ、ジプシー、チャーリー・パーカーetc.が準備されていて、何でもやります、ということらしい。
スタジオにはお客さんも入っていて、2人の演奏に耳を傾けている。すごく貴重な映像だと思った。司会の方は、ポルトガル語とフランス語を隔たりなく話すことができる方のようで、言葉がシームレスに変化していく模様も注目に値すると思った。

Jazz à Vienne 2013 のLes Doigts de l'Homme(LDDLH) 高画質ライブ映像

Jazz Manouche

フランスの有名ジャズフェスティバルの1つ、イゼール県ヴィエンヌで行われる、ヴィエンヌ・ジャズ・フェスティバル(Jazz à Vienne)の2013年版は、7月2日が「ジプシーの日」と設定され、幅広いジプシー音楽が堪能できる日だった。とくにジプシーブラスやマヌーシュ・ジャズ好きの心をくすぐるラインナップだったことを記憶している。
asquita.hatenablog.jp

なかには、私が大好きなレ・ドワ・ドゥ・ロムLes Doigts de l'Homme(LDDLH)も出演していたのだが、美映像を見つけることは難しくて、探し当ててもすぐ削除されてしまったっけ。加えて最近はLDDLHもソロ活動や別グループの活動に忙しいのか、あまり活動状況が見えてこず、さみしい思いをしていたところに、この映像を発見した。

ライブやドキュメンタリー映像を得意とするフランスの映像制作会社Zycopolis TVによるLDDLHのライブ映像だ。


ギターのオリヴィエ・キクテフOlivier Kikteffにブノワ・コンヴェールBenoit Convert、リズムギターで支えるヤニック・アルコセルYannick Alcocer、みんなそれぞれ活躍しているものね。ベースのタンギーTanguy Blumも、オリヴィエと活動しているようだし…。またのこのグループで活躍を期待しながら、素晴らしい演奏を楽しんだのだった。
ちなみに、2017年からフランスでのライブ予定がちらほら入っており、5月にはニューアルバムも予定しているようだ。楽しみ!

ワインの収穫時だけじゃない。Thomas Dutroncも歌うブルゴーニュ賛歌 "Ban Bourguignon"。

Jazz Manouche

こちらは昨年7月に、トマ・デュトゥロンThomas Dutroncがワインの産地であるニュイ・サン=ジョルジュNuits St. Georgesでコンサートをやったときの映像だ。4'12"あたりで、トマの歌をさえぎって観客が歌を歌い始めている。驚いた様子をみせるトマ。すぐにトロンボーン奏者がメロディについていこうとするが、きちんとメロディにキャッチアップしないまま終わった。

ちょっと「きらきら星」っぽい手の動きがまじるこの曲は、"Ban Bourguignon(バン・ブルギニョン)"という。日本で言うところの「関東一本締め」みたいなものかしら。どうだろう。
ワインの収穫とか何かワイン関連のときだけに歌うのだと思っていた。まさに、こういうイメージ。

でも実際は、ブルゴーニュの人がうれしいときなんかにこれを歌うらしいのだ。

たとえば、コンサート会場。アメリカの歌手ベン・ハーパーBen Harperディジョンでコンサートを行った時の映像だ。

こちらは、"123 Musette"という番組の中で、ブルゴーニュ出身のアコーディオニスト、Damien PoyardとMickaël Blanchardが司会者にバン・ブルギニョンのやり方を教えている映像。

一方こちらは、南仏オクシタニー地域圏タルブ出身のバンド、 Boulevard des Airs。観客の主導によりバン・ブルギニョンが始まり、後にメンバーでサックス、コルネットトロンボーンを用いてこの曲を演奏している。

一度は、この歌の渦に巻き込まれてみたいものだ…。

もっとこのバン・ブルギニョンに浸りたい方は、こちらのWebサイトへどうぞ。印象的なバン・ブルギニョントップ10がまとまっている。
www.dijonbeaunemag.fr

赤坂「同源楼四川小吃 」は、「四川小吃 雲辣坊」に。

Noodles


たまにどうしてもここの坦々麺が食べたくなる。
つい最近まで改装工事をしていたので、どう変化したのか気になりつつ、久しぶりに食べに来た。

ここにきたら迷わず、坦々麺830円(気がついたら値上げしていた)をオーダー。これに、前菜と漬物、それにデザートの杏仁豆腐がつくのだから、お得だと思う。
店内はレイアウトも変わっておらず、床がきれいになっていたくらいか。店員さんもお変わりないようだった。そして坦々麺のお味も変わらず。脳天までピリリと響くおいしいお味だった。

asquita.hatenablog.jp

本気のおふざけ、好きだわぁ。PNSP (Pen-Nurisamo-Sampo-Pen) by 国立劇場

日本の伝統

国立劇場がオフィシャル動画としてアップしたのは、和楽器を使ったPPAPのパロディ、その名もPNSP (Pen-Nurisamo-Sampo-Pen)。実は和楽器とPPAPのコラボという意味では、さだまさしさんの和楽器によるPPAP動画も観ていたのだが、私はこちらの動画をすごく気に入ってしまった。

まっさらな状態で感動したのは以下のポイント。
●そもそも世の中「パイナッポー」なのに、よく「三方」「塗り三方」という単語を見つけてきたなぁ…I have a sampo.ってなんか笑える。
●はじまりの能管がすでにカッコイイ。で、メロディになったら篠笛に持ち替えたのかな?
●おお、バックに流れるのは「元禄花見踊」!
●「ペンヌリサンポーサンポーペン」にいたるまでの間奏が、オリジナルの尺よりだいぶ長いけれどもひきつけられる。
●ペンと何かをくっつけるときに発せられる、ピコ太郎さんの「んー」と唄の杵屋佐喜さんの「ん」のニュアンスが微妙に違う。

感動して数日後、ソーシャルメディアでこの動画の解説が回ってきた。笛の藤舎推峰氏のコメントにより、アレンジの拝啓がみえてきた。本場のフレーズがこんなにたくさん取り入れられていた上に、唄も調子もきちんと長唄に則ったアレンジがされていたんだ。

(以下藤舎推峰氏のコメントより抜粋)
◉楽曲のアレンジ手法♫
楽曲については現場入りして関係者で意見を出し合いながら、三味線の東音塚原勝利さん、小鼓の藤舎呂英さんらリーダー格を中心に1時間半ほどの打ち合わせでアレンジを仕上げました。能楽由来の登場手法〈出端〉で始まり、長唄元禄風花見踊(1878年、三世杵屋正治郎作曲)』や『老松(1820年、四代目杵屋六三郎作曲)』などの代表的なフレーズを取り入れ、『二人椀久』などにある「踊り地」という三味線、大小鼓の見せ場などを作ってまとめました。くろごちゃんもその打ち合わせの中で動きを作っていました。唄については長唄の発声法、言葉運びに近くなるよう、杵屋佐喜さんが考えてらっしゃいましたよ。

動画コメントによると出演者は以下の方々。もちろん一流どころです。

唄 杵屋佐喜
三味線 東音塚原勝利、東音山口聡
笛 藤舎推峰
小鼓 藤舎呂英
大鼓 望月太津之
太鼓 藤舎呂凰

もともとは国立劇場ゆるキャラ、くろごちゃんのPRの意味合いもあったそうだが、演奏がすばらしすぎてくろごちゃんの印象、薄まってしまったよ…ごめんね。

室内楽の祭典に、なぜか出演したマヌーシュ・ジャズグループ、Angelo Debarre Quartet!!

Jazz Manouche

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カナダのフランス語圏、ケベックモントリオールにて行われる音楽の祭典、"Festival de musique de chambre de Montréal"は、1995年から開始された、室内楽のフェスティバル。ジャズやクラシック、あるいはロックやポップスといったフェスティバルはよく見かけるが、室内楽に特化したフェスは珍しいように思える。"Série TD Jazz"というジャズライブ枠もあるのだが、出演者のラインアップやWebサイトのトップページをみても、クラシックのミュージシャンや室内楽の演奏グループが大半を占める。
そんな状況のなか、2012年のこのフェスでは、アンジェロ・ドゥバールAngelo Debarre率いるクアルテットが"Série TD Jazz"の枠で出演したようだ。バイオリンにはルーマニア出身のバイオリニスト、マリウス・アポストルMarius Apostolも参加しているカルテットだ。マリウスは音楽一家で育っており、(いとこには、あのバイオリニスト、フローラン・ニクレスクFlorin Niculecsuもいる)、クラシックヴァイオリンを学んでブカレストコンセルヴァトワールを主席で卒業している。
マヌーシュ・ジャズやいわゆるジプシー音楽の中で奏でられるヴァイオリンは、ものすごいテクニックを強いられるものだ。きっと、アンジェロのギターと相俟って、クラシックファンの観客をも魅了したのだろうなぁ。

しあわせはどこにある

Cinema


Hector and the Search for Happiness, 2014年、ピーター・チェルソム監督

精神科医のヘクターは、美しいパートナー、クララとロンドンで幸せな日々を送っている。でも日々色々な患者を診るうちに、本当の幸せが何なのか、疑問を持つようになる。そこで決めたのが、「The Search for Happiness」、つまり幸せ探しの旅だ。愛する彼女がプレゼントしてくれた、ノートを片手に。

まず向かったのが、上海だ。飛行機で知り合った、大金持ちのビジネスマンの計らいで、豪遊する。観光学部の学生と名乗る美女イン・リーと知り合い、幸せな気分を味わうが、実はここにトラップも。ヘクター、出遭った段階で気が付くでしょう…。でも、華やかで豊かそうにみえる彼女も、「自分の人生が家族や故郷に誇れるものではない」という意味で、お金はないが故郷に帰って家族に会える人たちとは違う。どちらが幸せなのか。

チベット。「苦難の人生なのになぜ幸せなのか」と問いかける僧。強風で色とりどりの旗がはためくなか、その強風と晴天を僧たちが喜ぶ姿が美しい。もうその風景が幸せの象徴だ。

次はアフリカ(のどこだ!)。オンボロ飛行機に乗って、いい出会いもしつつ、地元で医療活動を続ける元同級生を手伝いに行く。彼は、愛するパートナーがいるからこの仕事を続けられるのだ、という。一方で、「幸せ? ほしければ奪え」というマフィアのボスの言葉の印象的だ。ありえないくらい恐ろしい現実があるからこそ、家族や食事、音楽といったありふれた幸せに満足ができるのかな。

最後に向かったのは、ヘクターの昔の彼女、アグネスの暮らしているLA。彼女にはすでに幸せのパートナーがおり、思い出に浸っているだけのヘクターに対し、アグネスはお説教をする。それでもかつての学生時代の仲間。いいたいことをいった後は、幸福学のアインシュタインと呼ばれるコアマン教授の講義を聴きに向かう2人。彼は、幸せ探しはほどほどにすべき、と生徒を諭し、「他のことをすれば副作用で幸福感が得られる」という。さらに、幸せを可視化するために脳の分泌物を調べる装置も開発していた。アグネスとヘクターはその装置の実験台に。そしてついに、本当の幸せにたどり着くのであった…。

ヘクターが手帳に書きつけた、幸せに対する考察はこんな感じ。

1. Making comparisons can spoil your happiness.(幸せは比較すると台無しになる。)

2. A lot of people think happiness means being richer ar more important.(幸せとは、金持ちになったり偉くなることだと思われている。)

3. Many people only see hapiness in their future.(多くの人は幸せを未来にのみ見出す。)

4. Happiness could be the freedom to love more than one woman at the same time.
(幸せとは、一人以上の女性を愛せることかもしれない。同時に。)

5. Sometimes happiness is not knowing the whole story. (幸せはときとしてすべてを知り過ぎないことかもしれない)。

6. Avoiding unhappiness is not the road to happiness.(不幸を避けるのが幸福への道ではない。)

7. Does this person bring you predominantly a. up b. down? (この人物は私の心をa)上げるのか b)下げるのか)?

8. Happiness is answering your calling. (幸せとは、天職につくこと)

9. Happiness is being loved for who you are. (幸せとは、ありのままの姿で愛されること。)

10. Sweet Potato Stew! (サツマイモのシチュー!)ってわけわからないだろうが、これは、要は大勢の愛すべき人と食べる、最高においしいご飯、ということか。

11. Fear is an impediment to happiness. (恐怖は幸せの障害となる。)

12. Happiness is feeling completely alive. (幸せとは、心底生きているという実感を味わうこと!)

13. Happiness is knowing how to celebrate. (幸せとは盛大に祝うこと。)

14. Listening is loving. (話をきくことは愛を示すこと。)

15. Nostalgia is not what it used to be. (過去は懐かしいが、戻らない。)

We all have an obligation to be happy! みんな幸せになる義務がある!

幸せ、は結局特別な人、という感じがしたな。たまにはこういうことを考えるのもいい。「旅」ということにひっかけて色々な風景を見ることができることもあり、何度も見返してしまいたくなる映画。