1+100本が235本に? トランペット奏者によるチャリティコンサート


「難民を助ける会」のチャリティコンサート@サントリーホールに行った。この企画、もともとは、フランスの教会で「1+100本のトランペット」を実施したエリック・オービエ(Eric AUBIER)の催しを日本でもやろう、ということだったようだが、募集に対し300件の応募があり、「サントリーホールの舞台上に乗る人数ギリギリに参加してもらおう」ということで枠を拡大した結果、235人になったらしい。

このイベントを純粋なコンサートとして評価をすると、プログラムの曲が多い分ちょっと冗長だったし、曲の間で待たされる場面が多かった。235名もいる割に、そのトランペッターたちの移動時間はスムーズで長く感じなかったが、むしろエリック・オービエ氏とその仲間であるオルガン奏者、ティエリー・エスケッシュ(Thierry Escaich)氏が、パイプオルガンのある上から下に移動するときなど、あまりにも間があきすぎ。その時間を使って、チャリティ団体の紹介とか、トランペットという楽器についての解説など、ききたかったなぁ。選曲も、デュオ演奏に関してはエスケッシュ氏のオリジナルが多かった結果小難しく感じ、ちょっと残念。もちろん上手だとは思うのだけれど。

235名の演奏については、初めてみた光景だった。すごいインパクト! 年齢も性別もさまざまいるなかで、小さい子がめかしこんで一生懸命演奏している姿は、ほほえましいものだね。こんな大勢で演奏するのにふさわしく、インパクトがあってかつ飽きさせないアレンジをするのは、難しかっただろうと思う。その客を飽きさせない工夫という意味では、日本のオーケストラに所属するトランペッターたちや、音大でトランペット指導をする先生方の存在感は絶大だった。彼らの音によって曲全体が引き締まり、楽しいコンサートになったんだろうと思った。ティンパニー菅原淳氏の演奏も絶妙で、一緒に行った方も打楽器の存在感に圧倒されていた。

秋篠宮殿下・妃殿下のご来臨を賜り、ほぼ満席の大賑わいだった。帰り際には、出演者の一部がロビーでコンサートも。

このコンサートで得た資金で、ますますよい援助活動ができますように。