卒業の朝


The Emperor's Club、2002年、マイケル・ホフマン監督
舞台はアメリカの東海岸にある私立男子校聖ベネディクトゥス。模範的な古典教師ハンバート先生は、古代ギリシャやローマの哲学を通じて生徒たちに道徳も教えていた。そんななかある日入学してきた上院議員の息子セジウィックは、クラスの雰囲気を乱していく。ハンバート先生はそんなセジウィックに目をかけ、自分が主催する伝統的なコンテストである、古典の知識を競う「ミスター・ジュリアス・シーザーコンテスト」に勝てるよう熱心に指導するのだった…
筋書をみれば、「いまを生きる」のような熱血講師による学園ものの雰囲気が満載だが、結末は以外な方向に進む。それは、決してみる側が期待するような結末ではないかもしれない。でも、ちゃんと救いもある。
それがこの映画の面白さなんだと思った。