スペインのジャズフェル、"Jazz San Javier"に出演したLudovic Beier & Costel Nitescuのライブ動画

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スペインで1998年から開催されているジャズフェステイバル”Jazz San Javier(ジャズ・サン・ハビエル)”の2016年版に、リュドヴィック・ベイエLudovic Beierとコステル・ニテスクCostel Nitescuのコンビが出ていたことを知った。コステルは2009年に、そしてリュドヴィックは、2011年にも自身のカルテットを率いて同じフェスに出演しているが、リュドヴィックとコステルが組んでの出演なら、マヌーシュ・ジャズの色が濃いだろうと想像していた。果たしてその結果…濃いとはいわないがマヌーシュ・ジャズの基本を抑えたレパートリーを従えての出演となっていた。

ちなみに、このフェスにはマヌーシュ・ジャズのミュージシャンが出るほうがまれだ。豪華で旬のジャズミュージシャンが多く出演しており、興味深い人ばかりだ。2016年だったら、Lars DanielssonのカルテットにGrégory Privatが共演していたり、Iganasi Terrazaのカルテット、Joshua RedmanやElis Marsalisカルテットも出ていたらしい。Jazz San Javierのチャンネルで、しばらくいろんなライブを楽しめそう。

BAAR BAAR DEKHO


2016年、インド、Nitya Mehra監督

JaiとDiyaは幼馴染であり、カップルだ。Jaiが数学者としてのキャリアを積もうと考えており、Diyaはアーティストとして成功を狙っている。ある日、JaiはDiyaからプロポーズされるが、その日からほどなくして、彼は数学者として成功するための新しいポジションを提示される。本当に結婚したいのか? 結婚すべきなのか。その迷いをDiyaにぶつけてから、次に目覚めると、すでにJaiはハネムーンに来ていた。その後も、Jaiは、本人の意思とは関係なく人生のさまざまな時間を行ったり来たりする。この時間旅行の中で、Jaiは本当に自分に必要なことを学ぶのだ。

観やすくておもしろい映画だったけれど、まぁ、だれでも自分に未来を経験できたら、今の人生で絶対失敗はしないよな…とちょっとシニカルなこともいいたくなる。結婚式のシーンがあるので、音楽は華やかで楽しい。

Nachde Ne Saare

実はこの曲のほうが映画のリリース前に発売されていたそうだ。
Kala Chashma

これを聴いていたら、連鎖的にこちらの曲が聴きたくなった。Panjabi MCの"Mundian To Bach Ke"。懐かしいな。

Jaiを演じている、スィッダールト・マロートラーSidharth Malhotraの顔をみてすぐにわかった。この人、”Kapoor & Sons”で親に愛されたいと願うダメ弟、Arjunを演じていた人だ、と。これから人気が出るだろうか。

香港映画のポスター展@国立台湾戯曲学院

何気なく香港映画のポスター展示をみていた。どうせ知っているものはないだろう…とタカをくくっていたが、見覚えのある絵をひとつ発見した。



…これは何だっけ。タイトルに覚えはないが、王家衛の作品だよな。カレン・モク出ていて…「恋する惑星」じゃん!
原題はは「重慶森林」だったんだなぁ。




そしてこれ。ポスターに何も解説がない。この傘がたくさん出てくるシーン知っているぞ。この映画絶対見たことあったんだよな…。MILKYWAYプロダクションのロゴが入っているから、まさかのジョニー・トー作品だろうか。

帰宅して調べてみたら、やっぱり! みたことありました。邦題は「ターンレフト、ターンライト」。そのままですな。

向左走向右走(Turn Left, Turn Right)
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ベルギーのジャンゴ祭り。第15回Festival Django@Liberciesのラインナップ

ジャンゴ・ラインハルトの生まれた場所である、ブリュッセルから電車で15分ほどの距離にある町、ベルギーのリベルシーLiberchiesでは、今年も第15回目のフェスティバル、"Django @Liberchies"が開催される。今年の開催日は5月13~14日とのこと。
今年の出演者は、ビレリ・ラグレーンBireli Lagreneに、シュミット親子(Amati & Dorado Schmitt)、そして、ホノ・ウィンテルステインHono Wintersteinとフランク・ウルフFrank Wolfも名前があるから、ビレリとともにGypsy Projectの陣営かな。グエン・カユGwen CahueのクインテットSelmer #607も出る…ということは、アドリアン・モワニャールAdorien MOignardにノエ・ラインハルトNoe Reinhardt、ロッキー・グルセットRocky Gressetも出演ということか。

こんな豪華なメンバーがみられて、1デイパスは22ユーロ、12歳以下の子供は無料とのこと。あーあ、ヨーロッパに暮らしていたら週末ぶらりとこのフェスに行っちゃうんだけれどもなぁ…。

こちらは過去の同フェスの様子です。
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ジャンゴの音楽に惚れた米国のギタリストが開催するマヌーシュ・ジャズの祭典 "Charm City Django Jazz Festival"

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つい最近米国メリーランド州ボルティモアで始まったジャズフェスがある。ジャンゴ・ラインハルトらしき人物を中心に据えたポスターをみれば、このフェスがマヌーシュ・ジャズを中心にしていることがわかる。
このフェスを企画したのが、マイケル・ジョセフ・ハリスMichael Joseph Harrisだ。地元で、ギタリストのサミ・アーフィンSami Arefinとともに、"Hot Club of Baltimore"や"Ultrafaux"というバンドを結成、それぞれのグループで他のメンバーを招き、ボルティモアおよびワシントンDCを中心に活躍しているそうだ。
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ジャンゴ・ラインハルトの音楽に魅せられた人はたくさんいるけれど、自国でその音楽を普及させるためのイベントまで開催している人はそう多くはあるまい。このフェスの毎年の活動状況はうまく追えなかったのだが、第一回目はステファン・レンベルStephane Wrembelが招かれたようだ。今年行われたらしい第二回目は地元ミュージシャン中心にライブが行われ、マヌーシュ・ジャズファンを多く増やしたであろう映画"Swing"の上映会も行われたとか。すでに2018年の開催も決定しており、なんと、アントワーヌ・ボワイエールAntoine Boyerの出演がすでに決定している。

主催者、マイケル・ジョセフ・ハリスのバンド、Ultrafauxの演奏はこんな感じだ。彼らの演奏をみていると、わざわざヨーロッパからアーティスト呼ばなくてもイベントが成り立ちそうな気はするが、ミュージシャンや地元のマヌーシュ・ジャズ好きたちは、この音楽の聖地であるヨーロッパからのフェス参加者に盛り上がるんだろうな。


Charm City Django Jazz Festival
http://culturefly.org/calendar/event/8065/1st-annual-charm-city-django-jazz-fest#.WOxde_6xLcc

Les Doigts de l'Homme、パーカッショニストを迎えたニューアルバムを4月末にリリース

2013年に出したアルバム、"Mumbo Jumbo"から4年…。Les Doigts de l'Homme(LDDLH、レ・ドワ・ドゥ・ロム)がいよいよ4月28日にニューアルバムを出すようだ。タイトルは、"Le coeur des vivants"って暮らしの中心とかそんな感じの意味だろうか。
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リードギターの凄腕ギタリスト、オリヴィエ・キクテフOlivier Kikteffにやんちゃなリズムギター、ヤニック・アルコセル
Yannick Alcocerとブノワ・コンヴェールBenoit Convert、そしてベーシストタンギ・ブルムTanguy Blum…とここまではいつものメンバーなのだが、今回のアルバムにはパーカッションにナジム・アルーシュNazim Alloucheという人を迎えている。カホン、という打楽器を導入しているところが、その新しいところだと思う。
最近、France 3の番組、"Le Backstage"に出演し、ニューアルバムから3曲ほど披露したようだ。

この放送局はローヌアルプ地域圏を中心に活動していることから、地元ミュージシャンとしてLDDLHを取り上げたのだろう。良い映像だ。どれもオリジナル曲なのだろう。ちょっとフラメンコみたいな、エスニックな要素が強いメロディだが、ちゃんとLDDLHらしさを保っている。

iTunesでも購入できるようだ。

Le cœur des vivants

Le cœur des vivants

  • Les Doigts de l'Homme
  • Jazz
itunes.apple.com

今年5月16日にはフランス、パリのジャズクラブNew Morningでもライブをやるそうなので、その様子がまたTSF Jazzあたりで見られるのではないだろうか。LDDLHの活動がしばらく活発になると思うと、ファンとしてはうれしい限りだ。

ビストロパクチーズ@恵比寿でパクチー三昧


元同僚とのご飯会。
「何食べたい?」「パクチー!!!」というわけでやってきました、このお店。お店の名前からして、パクチーがたくさん食べられそう。



メニューはこんな感じ。基本的に全メニューにパクチーが入っているが、チェックマークがついているものについては、パクチーがのっている状態のものなので、嫌いな人でも楽しめるメニューということのようだ。

乾杯はパクチーモヒートとパクチービール。モヒートは、ただパクチーが入っているだけ、というタイプのものだった。やはりきちんとパクチーの成分が飲み物に溶け込んでいるタイプのパクチーモヒートにはなかなかお目にかかれない。一方のパクチービールは、色が全体的に緑! 美味しかった。他にもいくつかパクチーものの飲み物がメニューにあったが、飲み放題だとパクチー系は試せないとのことだった。

食事は、コールドアペタイザーを大目に頼んでみた。青パパイヤのサラダ、ガーリックジンジャーシュリンプ、ピータン豆腐、えびワンタン。どのお皿にも十分な量のパクチーがのっかっているので、追加注文の必要はなさそうだった。ちなみに追加パクチーは200円…とかいてあったが、どれくらいの盛りなのかはよくわからなかった。ちょっとしたツマミだけで十分満腹になってしまい、パクチーをあしらったスイーツを食べて食事を終えたのだった。

パクチー爆盛り、というほどではないが、十分にパクチーを堪能ができて、そしてどれも美味しかった。ついついメニューのチェックマーク付きのものばかり注文してしまったが、あとになって、逆にチェックマークのついていないものを頼んだほうが、より食材とパクチーのコラボレーションが楽しめたのかもなぁ、と気がついたのだった。また来てみようっと。ちなみにピータン豆腐はパクチーソースが濃厚にからんでいてかなり気に入りました。