仏伯融合マヌーシュジャズデュオ "Drom Manouche"


1964年以降、ブラジルでは軍事クーデターを境に有名ミュージシャンも国外へ亡命したことで知られるが、フランスとブラジルの融合は素晴らしいシナジーを生み出したといわれる。フランスで活躍したブラジルのミュージシャンといえば、Nara LeãoとかCaetano Veloso、Gilberto Gil、それにLe Trio CamaraとかMarcia Maria。フランス語圏の歌手でもボサノヴァを歌う人はたくさんいるし、この2国というのは相性が良いに違いない。
そんななか、たまたまこの2国の出身者によるマヌーシュジャズのデュオを見つけた。ドローム・マヌーシュDrom Manoucheという。
年上のルイ・プルシエールLouis Plessierがリヨン生まれのフランス人、一方のマウロ・アルベールMauro Albertは、ブラジル出身だ。
ポルトガル語ができないなか、頑張って書かれていることを読んでみると、なんとこのルイ氏の方は、ジャンゴ・ラインハルトの遠い親戚マリー・ワイスMarie Weissと結婚した、と書いてある。ワイス一家といえば、マヌーシュ・ジャズの名門といってもいいだろう。なるほど、血縁としてもこの音楽と深く結びついているわけだ。
活動拠点はブラジルらしいのだが、マウロ氏が作ったオリジナル曲"Djangando"がとても良くて、現在ハマっているところだ。

ブラジルとフランス、音楽の相性がとってもいいのは間違いないね。