ショート・ターム

Short Term 12、Destin Daniel Cretton監督、2014年、米

ショート・ターム12は、家庭に問題をかかえる子供を集めた児童保護施設。ここで働くスタッフのグレイスは、やはり同じスタッフで、里親に育てられた青年メイソンとお付き合いをしているが、自分の過去のこともあって次の段階に踏み切れず悩んでいる。この施設の子供たちは問題行動が多く、すぐに逃げたり自傷をしたり、人形が手放せなかったり…。
そんななか入所してきたのは、クールな少女ジェイデン。色々な事件が発生するなか、グレイスは彼女と話をするうちに、自分と彼女の境遇が似ているのではないか、ということに気がつくのだった。
普通のティーンネイジャーに起こるできる出来事としては、厳しすぎる。でも、その厳しさを間接的な映像でうまく描き出していた。また、ネイトという、たぶん恵まれた暮らしをしていていたであろうスタッフや所長の存在との対比により、グレイスのような虐待経験者ならではのスタッフの優しさがうまくにじみ出ていた。良作。私は好きだな。