マヌーシュ・ジャズからラップまで・・・。多才すぎるガリ・ハドゥフィGhali Hadefi。

ガリ・ハドゥフィGhali Hadefiをご存知だろうか。
ピアニスト、ギタリストでありコントラバス演奏家でもある。作曲もアレンジもプロデュースも手掛けている。有名なところでは、自らがプロデューサー兼リズムギターとして参加したSelmer #607や、ベーシストとして参加したRainbow Duet(s)というプロジェクトを通じて、若手マヌーシュ・ジャズギタリストの知名度向上に一役買った。

Rainbow Duet(s) 。あのSelmer #607のプロデューサーが始めた、ギターとベースのプロジェクト。 - 空間Annex

もともとはサミ・ドーサSamy Daussatとの出会いからマヌーシュ・ジャズの世界に惹かれていったそうなのだが、その後はビレリ・ラグレーンBiréli Lagrèneやストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg、ディディエ・ロックウッドDidier Lockwoodと共演するというバックグラウンドもあり、てっきりマヌーシュ・ジャズ一筋なのかと思っていた。
こちらはクリス・カンピオンChriss Campionとの共演。

Rocky Gressetと。

ところが。こんな映像を見つけて驚愕する。

あれ、ラッパーになっている? 本人のオフィシャルチャンネルから紹介されているから、間違いないだろう。

こちらでは、子供たちとアコースティックな曲で共演。また全然違う雰囲気だ。

タイトルは「アレルギー反応」ですって。ちょっとコメディ入っている? 
才能がある人というのは、思いがけずいろいろなことをやってのけるのですね。

ちなみに2011年に出たGhali Hadefi率いるトリオGhali Trio(s)のアルバムがあるのだが、こちらの収録曲にも、マヌーシュ・ジャズに収まらないものを感じた。
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たとえばこの"Troublant Bolero"。新しいスタイルの追及に思える。

次に何を見せてくれるのか、期待したいところだ。

Ghali Hadefi - Contrebassiste, Guitariste, Compositeur & Arrangeur