地下鉄の車内広告で、東京ディズニーランドにてハロウィンに向けたスペシャルイベントが開催されることを知った。気になったのは、その開催期間。9月10日から始まって…というのはいいのだが、11月3日まで開催しているというのだ。ハロウィンって10月31日なのに、それを超えた日程でイベント開催しても集客できるのだろうか? クリスマスイベントだったら、当該日である12月25日を超えてのイベント続行はあり得ないのに。もしや、日本に正しいハロウィン文化が根付いていないことをいいことに、「文化の日までハロウィン景気を引きずってやれ」という発想なのだろうか。ふと気になって、海外のディズニーグループを確認してみた。
米国のDisneyland resort では、9月25日〜11月1日まで、そして、フランスにあるDisneyland resort Parisでは、10月3日〜11月1日までがハロウィンイベントの開催期間らしい。両国とも、日本よりも明らかに開催期間が短いのはともかく、なぜ、ハロウィン翌日までハロウィンイベントをやるのだろう?
調べてみると、ハロウィンとは、そもそも諸聖人の祝日(万聖節)の前夜である10月31日の晩に行われるお祭りとのこと。11月1日の朝にもこの祭りは続くものなので、欧米諸国のDisneylandグループが、イベントを11月1日まで設定しているのは、正しいということになる。しかも、11月2日、つまり万聖節の翌日は「死者の日」として、やはり各地に独特の習慣があるそうだ。
Wikipediaの「ディズニー・ハロウィン」の項にある記載を信じるならば、東京ディズニーリゾートのハロウィンイベントは1997年から行われており、何と昨年までは10月31日でイベントは終わっていたようだ。ということは、今年はじめて、新たなる挑戦ということで開催期間を延ばしてみたのだろうか。それにしても、もはや何の関係もない11月3日までハロウィンイベントを引っ張っちゃうとは、やはりオリエンタルランドもマーケティング上手、といえるだろう。