"The Butterfly Circus" from The Doorpost Film Projet

"THE Doorpost Film Project(DFP)"という団体が主催している、映画制作者支援を目的としたショートフィルムコンテストがある。コンテストでは、まず7分間以内で、「Authenticity(真実)」「Community(居場所を探し求めて…コミュニティ)」、「Sacrifice(犠牲)」「Commitment(約束)」「Identity(自分は何者なのか)」「Truth(真実)」「Hope(希望)」の7つのテーマのうちのひとつにそぐうような内容での作品を募集する。ここで選ばれた20作品に対し、応募作品がより充実するための資金や人員が提供される。つまり、映画制作者は内容を向上させながら、DFPとともによい作品を作り上げていくことができる、というわけだ。すでに2010年のコンテスト出展作品を募集しているところらしい。
http://www.thedoorpost.com/2010/

このコンテストで、2009年に優勝したのが、Joshua Weigel
(ジョシュア・ウィーゲル)監督作品"The Butterfly Circus"だ。きっとオフィシャルサイトでみてもらったほうが、映像がきれいで楽しめると思う。
http://www.thedoorpost.com/hope/film/?film=4dd298f102c77b625cf37a9e7744ac68

この作品について、意見はいろいろあると思うけれども、見世物小屋からひょんなきっかけでサーカスに入ったウィルという青年が、人々との出会いを通じてどんどん変化していく課程がとてもすがすがしい。決して幸せとはいえない過去を抱えたサーカス団員たちがウィルを見守るまなざしは自然な雰囲気でやさしいし、描写される風景も色合いも音楽も好き。たった20分で描きだされたこの世界、まさに、「HOPE」のテーマにふさわしい作品だ。