とくに海外では、人形といえば金髪碧眼というのが常識らしい。かつてはやったキャベツ人形ですら、肌は白かったよな、そういえば。そんな状況に疑問を持ったベナンシオ3姉妹が立ち上げたのが、サンパウロはヴィラ・マダレナにあるドールショップ「プレッタ・プレチーニャ」だ。今日の朝日新聞に紹介されていた。
http://www.asahi.com/international/update/0518/TKY201005180505.html
興味深いお店だなぁと思って、さっそくポルトガル語でのスペルをいろいろ考えててみて、到達したのがこのサイトだ。「プレッタ」の小さい「ッ」に翻弄され、ここに到達するのに時間がかかった!
◆PRETA PRETINHA
http://www.pretapretinha.com.br/
ほお、なるほど。確かに、珍しい人形がたくさんある。とくに、チャレンジドの人形ってみたことない。人形界のダイバーシティを実現した、といえるのかな。人種も出自もまったく違う人形たちなのに、名前は「マリア」「タデウ」「男の子」「女の子」とバリエーションがなく、かつダイレクトな形容詞がついているのが、すごい。
片脚マリア(Mariah Deficiente Perna)とか
ムスリムのマリア(Mariah Mulçumana)
太った白人の少女(Menina Obesa Branca)
車椅子に座ったチャレンジドのマリア(Mariah Deficiente Cadeira de Rodas)
こういうのが果たして日本で受け入れられるのかなぁ。あと、たとえばチャレンジドの子が、自分と同じ障害を持った人形を欲しがったりするのか。すごく興味深いと思った。
ちなみに、アジアや日本をモチーフにした人形もいた。オリエンタルのマリアと、サムライのタデウだ。このあたりの配慮は、大きな日系人社会を抱えるブラジルならではの発想なのかも。