フェアトレード(FT)に関する日と月間を考える

ある日、たまたま神楽坂にあるお香のお店で、「5月はフェアトレード月間」といったようなポスターを目にしたような気がした。実際に店内の一角ではフェアトレードグッズが販売されており、それを信じるに値する状況だ。

さて、帰ってから調べてみると、どうやら、5/8がワールドフェアトレードデイというのは、国際的に決まっている模様。日本でそのWebサイトを運営しているのは、「グローバル・ヴィレッジ」のようだ。
http://www.wftday.org/2010/index.htm

ただ、この「ワールドフェアトレードデイ」の日に東京・丸の内で行われたイベント内容をみると、同じグループ団体である「グローバル・ヴィレッジ」「ピープル・ツリー」の存在感がやたら大きい。そして、物販コーナーに名を連ねる団体は、ピープルツリー含め、5団体のみ…。FTの記念日にしては、少ない気もする。
http://www.globalvillage.or.jp/campaign/fairtradeday/

そこで、他のFT団体の活動状況をざっと眺めると、とくに5/8にはこだわらず、「5月はフェアトレード月間」というのを設定して、5月いっぱいキャンペーンをしているようだ。たとえば、フェアトレードマーク認証機関「特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン」では、5/1-31までの期間、「フェアトレード100万アクションキャンペーン」というのを実施している。
http://fairtrade-action.jp/top.html

私だったら、5/8の「デイ」に合わせてすべてのFT団体と結託して大規模FTマーケットを開催し、それと並行して「FT月間」の枠組みで、5月いっぱい各団体が思い思いのイベントをやる仕組みをつくるのになぁ、と思う。きっと、各団体の思惑が複雑に絡み合って難しいのだろうけれども、ぜひもう少し大きなムーブメントにしてほしいものだ。