第2回Manouch' Muzik Festivalのライブ映像が続々登場。ビレリ・ラグレーン、スティーブ・ラフォン、Samarabalouf...

フランスはスペイン国境に近い、ミディ=ピレネ地域圏のアリエージュ県では、2016年8月13日~15日まで行われていた、第2回マヌーシュ・ミュジーク フェスティバルManouch' Muzik Festival de Mazères (MMFM)。出演者にビレリ・ラグレーンBireli Lagreneが出るらしい…ということで、その動画を待っていた。
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ポスターの字のサイズからみても、2016年版の主役は明らかにビレリ・ラグレーンBirelli Lagrèneだろう。そのビレリとスティーブ・ラフォンSteeve LaffontがMMFMで共演しているライブ映像がアップされ始めた。

フランスはニーム出身のヴァイオリニストで、最近はスペインのAlbert Belloとの活動が多いトマ・クレズマーThomas Kretzschmarとスティーブ・ラフォンのライブ映像。色々なゲストも登場するが、聴き心地のよいスタンダードなマヌーシュ・ジャズを楽しめる。

いつもとがった演奏をきかせてくれる、サマラバルーフSamarabaloufのライブ映像も。

3月には本フェスティバルの前座イベントも開催される模様。地元の人はさぞこのフェスの開催が待ちどおしいのだろうな…。
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40年前のマヌーシュ・ジャズ。貴重なHäns'che Weiss Quintetのテレビ出演映像

40年前のドイツのテレビ映像を見つけた。ドイツはベルリン生まれのギタリスト、ハンス・ワイスHansche Weissが率いるクインテット"Häns'che Weiss Quintet"だ。合間にワインらしき飲み物を飲んでいたりして、かなりリラックスしたムードの収録であることが伺える。ルル・ラインハルトLulu Reinhardt、ジロリ・ウィンテルスタインZiroli Winterstein、バイオリンのティティ・ウィンテルスタインTiti Winterstein、ベースのホジャク・メルスタインHojak Merstein。何人かの名前は聞いたことがあるぞ…と思いながら調べていたら、すでに全員がお亡くなりになっていることが判明したのだった…。あれ、ティティとか生きているとばかり思っていたのに。
リーダーのハンスは、2016年6月に長い闘病生活の末に亡くなったという。そして、2月10日は、ルルの命日だという。

素晴らしい映像を観ながら、献杯…かな。

ちなみに本ブログでは過去に以下の記事もアップしている。こちらも10代のハンスやティティの様子を垣間見ることができる。
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豪華出演者が連日ライブをする、オランダのマヌーシュ・ジャズフェスティバル"Django Amsterdam 2017! "

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1月のジャンゴ関連フェスは、ベルギーのリベルシーで開催するものくらいしか頭になかったが、実はオランダのアムステルダムでも3日間にわたって、2会場 (Kapitein Zeppos & Tobacco Theatre)で開催するフェスがあることを知った。宣伝VTRはロビン・ノランRobin Nolanが出演しているところをみると、彼がこのフェスの立役者なのだろうか。

まだ3年目と始まったばかるのイベントだが、出演者は豪華だ。地元オランダからはストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenbergと弟のモゼスMozes Rosenbergによるデュオ。ベルギーのギタリスト、ファピ・ラフェルタンFapy LafertinはオランダのSinti出身のギタリスト、パウルス・シェーファーPaulus Schäferやバイオリンのティム・クリップハウスTim Kliphuisとの出演。もちろん、最新アルバムを出したばかりだという、Robin Nolanロビン・ノランのトリオも出演する。ブラジルからはビナ・コケットBina Coquetのトリオも参加とか。
ビナ・コケット…どこかで聞いたことがある名前だと思ったら、ブラジルのピラシカバというところで開催されているマヌーシュ・ジャズフェス"Festival de Jazz Manouche de Piracicaba"の話を調べたときに出会った名前だった。このフェスにもロビン・ノランが出てくるところをみると、もしやロビンはひそかにマヌーシュ・ジャズフェスティバルを増やすべく活動中なのだろうか。
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日程が1月22まで、ということで、(ジャンゴ関連イベントがフランスやベルギーで行われるだろう)、1月23日のジャンゴ・ラインハルトの誕生日にはかかっていないあたりも、有名アーティストを集めることができる秘訣なのかもしれない。まずはローゼンバーグ兄弟の演奏でも見ながら、来年もますます盛り上がるであるフェスに思いを馳せよう。

伊東で遊覧船に乗る。

伊東にはよく行くので何でも知っているつもりだったが、マリンタウンからはるひら丸、という遊覧船が出ていることを知った。

 

グラスボート仕様なので、海底が見える。船で餌付けしていることもあり、すごい量の魚が見られる。

 

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沖に出ると、今度は上のデッキへ。初島など眺めていると、船内でカッパエビセンが配られる。それをまくと、すごい状況に…。

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ヒッチコックを彷彿とさせる状況だったが、こんなに躍動感のあるカモメの写真もなかなかないだろう。ま、酉年だし、羽根あるものにはご活躍いただかなきゃね。予想以上に楽しい遊覧船体験は、空いてるシーズンにこそオススメしたい。

 

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たまごかけご飯専門店「うちのたまご」@赤坂

偶然見つけたお店に入った。とにかくたまごかけご飯が大好物だからだ、店名とメニューに魅かれたのだ。


壁紙もたまご一色。かわいい!



タマゴはメニューによって一人2コまで。色々なお醤油が用意されているのがいい。



残念だったのは、うっかり「親子丼」を頼んでしまったこと。親子丼に生卵をかけて食べるのはおいしかったけれどもやっぱりここはたまごかけご飯にしておくべきだった。


どうやら「うまや」の系列店みたいだ。また行ってみようっと。

ジャンゴ、ラファエル・ファイス、バビク、ビレリ…INAのアーカイブはマヌーシュ・ジャズの宝庫。

フランス国立視聴覚研究所(INA:Institut National d’Audiovisuel)は、数年前から膨大な視聴覚資料をネット上に公開しており、前はウェブから気の赴くままに検索して楽しんでいた。

Ina.fr : vidéo, radio, audio et publicité - Actualités, archives de la radio et de la télévision en ligne - Archives vidéo et radio Ina.fr

最近はYouTubeにチャンネルをつくって積極的に資料をアップしているようなので、とくにマヌーシュ・ジャズ好きが喜びそうなものを、いくつかご紹介しようと思う。

★1993年5月10日 バビク・ラインハルトBabik Reinhardt、クリスチャン・エスクーデChristian Escoude、ビレリ・ラグレーンBireli Lagreneによる"Belleville"の演奏。

★1951年2月20日 Club St-Germainというところで演奏された、l'Orchestre d'Hubert FOLとジャンゴ・ラインハルトDjango Reinhardtの共演の演奏。

★1978年5月6日 ラファエル・ファイスRaphael Faysによる"Sweet Georgia Brown"

YouTubeにアップされている資料はまだ限られていると思うが、状態がいい映像・音源ばかりなのでしばらく楽しめそうだ。

とにかく華やか! 今風で楽しい! 通し狂言 しらぬい譚(ものがたり)尾上菊之助筋交いの宙乗り相勤め申し候@国立劇場

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国立劇場の50周年を記念した新春歌舞伎公演に行く機会があった。しらぬいものがたり? 原作の「白縫譚」をベースに作り変えたものらしいのだが、名前の地味さと裏腹に相当面白かった。
まずは菊之助演じる若菜姫が登場。シーンは、土蜘蛛の妖術を譲り受けるところからはじまる。彼女は大友家の遺児であり、妖術をたくみに使って菊地家に復讐を図ろうと考えている。菊地家は筑前城主の貞行が博多の独鈷屋で宴会の真っ最中。忠臣の鳥山秋作がたしなめに入るが、聴く耳を持たない貞行。そこに現れたのは、若菜姫の化身である七草三郎だ。その美しさがゆえに気に入られ、貞行に召しかかえられたが、実は菊地家の滅亡を狙ってたの家臣と共謀していたのだった。いちはやく気がついた鳥山豊後之助は、菊地家の家宝の鏡で妖術に対抗するのだった。
というわけで、あらゆる場面で若菜姫ののろいがかかるなか、それを断ち切り家を守ろうとする忠臣たちの活躍が描かれるのだった。

化け猫屋敷とネコに取り付かれる人々、その前で松六演じる秋作の大立ち回り、蜘蛛を表現した蜘蛛の巣模様のライティングと、その中を飛ぶ若菜姫の「筋交いの宙乗り」。舞台上と二階席の端っこを対角線に結び、そこを蜘蛛の糸を撒き散らしながら渡る若菜姫は見ものだったなぁ。宙吊りは猿之助スーパー歌舞伎しかないと思っていたので、事前に何も解説を読まずに観劇にのぞんだ私にはうれしい驚きだった。菊之助って足が小さいんだなぁ。足袋も美しく整っており、宙吊りになっていても美しかった。
亀蔵はピコ太郎に扮して登場しあの名曲のアレンジを歌うし、(そっくりすぎて、ピコ太郎かと思ったら、私が観た日は違ったらしい)、義太夫三味線はバーンと登場、尺八も花道の真ん中でソロ演奏してくるし、もうイベント満載でお腹いっぱいの楽しい楽しい観劇だった。出演者を含めて何の解説を見なかった割に、菊五郎菊之助親子や松緑はすぐに見分けがついたところも、少しずつ歌舞伎の世界に近付けている気がして、うれしかった。
50周年記念公演ニュース|国立劇場50周年記念サイト|国立劇場

劇場を出れば、歌舞伎のキャラだとか色々なゆるキャラの一員として国立劇場のキャラ「くろごちゃん」も出迎えてくれて…PNSPがお気に入りだった私が思わず記念撮影をしてしまったのはナイショです。
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