広島2018 - 広島でワインを飲みまくる!! 

前回友人とともにワインを飲みまくった広島の夜。以下で宣言をしたとおり、本当にAllez-allez!Du vins! (アレアレデュヴァン)にリピートしてきた。
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ところがお店は外に人があふれるほどの大人気だった。この状況で落ち着いて飲むことはできまい…と次のターゲットとなったのがこのお店、「Wine Bar La Cachette ワインバー ラ・カシェット」だ。


銀山(かなやま)街の雑居ビルの地下にあって、かなりわかりにくい。でも、お店の名前どおり、隠れ家な感じがいい。突き出しはドライフルーツとチーズの盛り合わせが出てきて豪華ではあった。雰囲気は落ち着いていてBGMはサラ・ブライトマン中心、こちらの好みに合わせたワインを出していただき、楽しめるお店だった。唯一の不満は、ボトルを積極的に見せていただけなかったこと。いちいち「見せてほしい」と告げるのも面倒なので、そのままの状況でお店を後にしてきてしまった。

次に行ったのは、winebal PORCOというお店。こちらも前回気に入って、ぜひ再訪れたいと思っていたのだ。ここで出していただけるワインはエチケットも素敵なものばかりだし、お店の方の思い入れが伝わる美味なものばかりだ。お料理も美味しい。願わくは、このお店がこれからも混雑しすぎることなく、でもほどほどににぎわって、たまに遠くからやってくる客がひょっこり現れてもちょっとだけスペースをあけておいていただけるような、そんなお店であったほしい。そして、お料理の中にエスニックなラインナップを忘れずに残しておいてほしいなぁ…。

不良Furyo!??or 戦メリ in Jazz by Remi Panossian。レミの最近の活動状況を探る。

レミ・パノシアンRemi Panossianという南仏はモンペリエ出身、トゥールーズをベースに世界で活躍するジャズピアニストがいる。2011年に自身のトリオで東京JAZZに出演して話題になっていたので、ご存知の方もいるのではないだろうか。当時はESTっぽい!とパワフルな新感覚サウンドを奏でるグループとして話題になっていたっけ。
レミがソロでピアノを演奏する動画を見つけた。TSF Jazzから。

"Merry Christmas Mr. Lawrence" 、日本語では「戦場のメリークリスマス」というタイトルで話題なった、坂本龍一作曲による映画のテーマソングだ。ただ、気になったのが、動画の概要のところに「 le thème musical du Furyo」と書いてあるところだ。Furyo、ふりょう、不良!!!??? いや、そんなはずはなかろう。調べてみたら、「俘虜(ふりょ)」という言葉があって、要は捕虜のことらしい。EU圏では"Furyo"というタイトルでこの映画が公開されていた、というのだ。知らなかった。映画のタイトルって必ずしも直訳ではないから、たまにオリジナルとまったく違うタイトルになっていてびっくりするよな…。
レミのソロ演奏は、すごく王道のピアノソロという感じで、素敵だった。相変わらずRP3というグループ名でトリオの活動もしている様子。トリオは相変わらずとがった演奏を披露していて、こちらも特徴がよく出ていると思う。カッコイイ。また日本に来ることはあるだろうか。

ちなみに、2017年、"Lviv Alfa Jazz Fest 2017"というウクライナのリヴィヴLivivという世界遺産の都市で開催されたジャズフェスにも出演している様子だ。

広島2018 - 宮島で自家焙煎珈琲と八天堂のクリームパンを@伊都岐(いつき)珈琲

広島駅で友人と落ち合ったのが15時頃。そこから思い立って、宮島に行くことにした。「厳島神社に行きたい!」という友達の希望をきいて、すぐに実行に移した。JRに乗って、とりあえず宮島口へ。そこから、船に乗って5分くらいで到着だ。厳島神社の赤い鳥居がみえると、テンションが上がる。

やたら動きが鈍い(というかほとんど動かない)シカを眺めながら、厳島神社へ。

1168年に平清盛が造営した神殿づくりの建物の廻廊をめぐる。個々の能舞台お能みてみたいな…。

厳島神社をさんざん堪能して駅に戻る途中、素敵なカフェを見つけた。伊都岐(いつき)珈琲という、宮島で自家焙煎珈琲を販売しているお店だ。コーヒーもさることながら、八天堂のクリームパンが食べられるのもうれしい。そしてこの、シカとモミジと鳥居の包みがかわいすぎる!

美味しいコーヒーとクリームパンで幸せな気持ちに満たされて外に出てみれば、すでに日が沈んだ後だった。2頭のシカが、潮が引いている夕方の時間帯に、仲良く鳥居の方まで歩んでいき、鳥居をくぐってから岸に戻っていくさまを眺めることができた。そこが浅瀬だとわかっていながらも、固唾をのんで見守る観光客たち。兄弟姉妹かカップルなのかよくわからないその2頭のシカは、とても神々しく見えたのだった。

Didier Lockwoodが参加するはずだったジャンゴ・ラインハルトの曲を演奏するライブ"Django Extended"

2017年10月にThe Amazing Key Stone Bandがリリースしたジャンゴ・ラインハルトのレパートリーをビッグバンドでアレンジしたアルバム"Django Extended"のことは以前こちらで紹介した。
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こちらの発売に関連して、実は2018年3月10日にパリの有名なコンサートホール、サル・プレイエル(Salle Pleyel)にて、The Amazing Key Stone Band "Django Extended"というコンサートが予定されていた。スペシャルゲストはギターにストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg、ロッキー・グリセットRocky Gresset、アコーディオンのマリアン・バドイMarian Badoï 、そして、バイオリニスト、ディディエ・ロックウッドDidier Lockwoodも参加するはずだった。
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ご存知のとおりディディエ亡きあともコンサートは開催されたようだが、元々ビッグバンドのメンバーだったトマス・エンコThomas Enhco(ピアニストとして有名だが、実はヴァイオリンも弾けるようだ)に加え、サックスのステファン・ギョーム Stéphane Guillaume、ギターのロマーヌRomane、それにヴァイオリンのマチアス・レヴィMathias Levy を新たにスペシャルゲストに迎え、このコンサートはジャンゴのみならずディディエ追悼コンサートとして開催されたようだ。セットリストはこちらのサイトからどうぞ。
www.francemusique.fr

今のところ、ライブの様子は観客が撮影したであろうクオリティが高くない映像でのみ楽しむことができる。オフィシャルのライブ映像を楽しみに待とうかな。


広島2018 - 絶品、「名物二代目らーめん」!!@二代目もんごい亭 広島駅前店

お腹がすきすぎていて、とにかくラーメンが食べたい気持ちが強かったので、広島駅に到着するとすぐにラーメン屋に向かった。「二代目もんごい」。広島駅南口から徒歩5分程度の、高架下のような立地にある。外観は地味なうえに、どのラーメン屋でも使えるタイプの看板が置かれている。ちょっと不安。


メニューをみると、初心者は「名物二代目らーめん」以外の選択肢はないよな、と思わせる。タマゴものっているのでちょうどいい。これを注文してみた。


目の前の説明を読む。「広島魚介系」というラーメンらしい。使われているお醤油も広島の老舗のもの、瀬戸内の煮干しも使っている。麺も広島の製麺所のものを使っているというわけで、こだわりがつづられていた。



これがその名物二代目らーめん、790円。上に載っている具の分量やワイズのバランスもよく、麺は細くてつるっと歯ごたえある食感で、相当美味しかった。スープも飲み干しそうになったが、塩分過多な気がしたので、ぐっと我慢して少しだけ残した。お昼時を逃したとはいえ、こんなに美味しいラーメンを出すお店に並ばずに入れるとは、広島って素敵なところだなぁ。

なお、この後、猿候川沿いの商店街にやたら列があるお店があった。近寄ってみると、「らーめん かばちゃ」という豚骨ラーメンのお店らしい。かなりの列だったのだが、美味しいんじゃないかな。これも試してみなきゃね!

広島2018 - 飛行機からの富士山アンコール。


諸事情により広島に行った。ちょっと曇りがちな天気だった。

飛行機によるパッケージツアーを使ったのだが、窓際に座って見事富士山を眺めることができた。Yey!!!


ここで1句。
「富士山で テンション上がる 日本人」
ほら、昨年も富士山を見つけて、一人興奮している私がいるではないか!
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進歩がないなぁ…。

Hindi Medium


Saket Chaudhary監督、2017年、インド

これは、娘をデリーの私立学校 'Delhi Grammar School'に入れるためにあらゆる手段を講じた夫婦の物語だ。
主人公はイルファン・カーン演じるRaj Batraで、Rajは洋服メーカーのオーナー。妻のMitaは、一人娘のPiyaをどうしてもいい学校に入れたいがために、学校の近くに引っ越すとともに、受験コンサルタントのもとに通って、受験のアドバイスを得るなどの努力をする。それにもかかわらず、両親(というか父親)の英語力のなさなどから面接がうまくいかず、Piyaはすべての学校の受験に失敗するのだった。
意気消沈する二人のもとに、 貧しい子供たちのために私立学校がRight To Education (RTE) という枠を持っていることを知る。そこで、RajとMitaは、貧しい地区に移住して、その枠をもらうために奮闘する。貧しい地区では、やはり子供を'Delhi Grammar School'に入れたいと願っている、本当に貧しい労働者である Shyam とその夫人であるTulsiと家族ぐるみの付き合いをするBatra一家。しかし、このRTEによる入学はくじ引きで決まるものであり、まさかの、貧しいふりをしたBatraの娘のみが入学資格を勝ち取る、ということに。Rajは良心の呵責に苦しみ、ある行動に出る。

貧しいShyamが優しすぎて、みていて苦しくなる。貧しいからこそ父親がお金を持ちかえらない気持ちがわかる…といって、失敗ばかりで稼げなかったRajにお金を分け与えたり、お金が必要と知って自ら体を張ってお金を入手して、それをRajに分け与えようとしたり。いくら子供のためとはいえ、お金があるBatra一家はその優しさにふれればふれるほど、苦しかったに違いない。そして、ShyamはRajの一家の真実を知り、復習を果たそうとするも、それができずに涙するのだ。「私はどうやって人の権利を奪えばいいのかがわからない」と。それはそうだろう、自分は権利を奪われてばかりで、挙句の果てに教育の機会までを、プライドに狂った金持ちから奪われてしまうのだから。