男と女


2016年、韓国、남과여

「男と女」といっても、あのクロード・ルルーシュのフランス映画ではない。韓国映画である。
舞台はいきなり雪深いフィンランドから始まる。チョン・ドヨン演じるサンミンは、自閉症らしき子供の教育のためにフィンランドへ。ちょっと過保護気味な、子離れできてない印象がある。そこで、やはり娘を送迎してきたギホン(コン・ユ)と出会い、アクシデントから一晩を共にする。
その後、韓国に戻ってきた二人の恋の結末は…。

二人の絡み合うシーンがとても官能的なのと、世間が「コン・ユがかっこいい!」という理由がやっとわかった。前の期でNHKテレビの韓国語講座に出演していた大貫亜美氏もコン・ユのことを好きだといっていたが、なるほど。「トッケビ」や「トガニ・幼き瞳の告発」でも彼のことを観ていたが、その時はとくに(演技や映画・ドラマはよかったけれど)何とも思わなかったのに。

世間でいうところのW不倫というやつだが、二人はそれぞれ家庭が色々あるため、そりゃ当然惹かれあう環境だろう。でも、その結末はというと…ギホン、お前もかという感じ。むしろ、彼女をその気にさせたのはギホンにもみえるのに。サンミンにどうしても肩入れしたくなる、そんな映画。

フランスのチーズの産地、マンステールで行われるジャズフェス、"Festival de Jazz de Munster 2019"。マヌーシュ・ジャズからもミュージシャンが参加

マンステールチーズというウォッシュタイプのチーズがあるが、その産地なのが、フランスのドイツ国境エリア、アルザスのオー=ラン県にあるマンステールMunster には、実はジャズフェスがある。今年で32回目の開催と、けっこう歴史もあるといえるだろう。5月28日~6月1日までの5日間と、開催期間も長い。
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出演者はEUエリアを中心という感じだが、残念ながら知らないミュージシャンばかりだった。しかし、そんななかに唯一知っているミュージシャンを発見。そう、マヌーシュ・ジャズ・ギタリストのSteeve Laffontスティーブ・ラフォンとやはりこの分野で活躍するバイオリニスト、コステル・ニテスクCostel Nitescuだ。こちらはモロッコの首都、ラバトで昨年行われたジャズフェス、"Festival Jazz au Chellah"での出演風景だ。

決して派手なジャズフェスではないけれど、その分野の一流ミュージシャンを招いてくると、決してあなどれない。1ライブあたり30ユーロ前後という価格設定もいい。この時期欧州にいる人が行けるジャズフェスの候補として記録しておこうっと。
www.jazzmunster.eu

フランスのファンクジャズバンド、Electro Deluxeによる、老舗劇場でのコンサート

パリの大型ホールの代表格といえるのが、オランピア劇場 (L'Olympia)だ。2,000人を収容できるこの会場は歴史も長く、過去にライブを行った歌手は数知れず。有名どころでは、エディット・ピアフEditt Piafや ミシェル・ポルナレフMichel Polnareffやジャック・ブレルJacques Brelなど。数え上げればきりがない。

そんな歴史ある劇場で、2018年10月18日に、Electro Deluxeがライブをやったそうだ。フランスはグルノーブルで結成されたこのバンドは、アメリカ人のジェームス・コプレイJames Copleyが率いる米仏混合ファンクバンド。このボーカルの人の声とホーンセッションのコンビネーションが絶妙でカッコイイのだ。
asquita.hatenablog.jp

このオランピアでのライブ映像を発見した。ライブの盛り上がりが動画越しに体感できる。観客の乗せ方もかっこいいなぁ。

やっと特定できた! iKON "사랑을 했다(LOVE SCENARIO)"

この曲をよく耳にしていたが、曲名や歌っている人がどうしてもわからないまま月日が経っていた。
わかっているのは、「歌っているのが男性グループ」ということぐらいだ。K-POPで気に入った曲が見つかった時に困るのが、曲の特定方法だ。何しろ言葉がわからないから、歌詞がきちんとカタカナでも表現できない。「さらむるへったー」とかいったかな、メロディラインだけはわかるのに…

というわけで、男性グループの曲を意識的に聴いてみたりして、とうとう判明した。これこれ、iKONというグループの曲だったんだ。ラップの部分はまったく意識をしていなかった。改めて聴いてみると、冒頭部分の「사랑을 했다(さらむぅる へった)」っていうところと、途中の「우리가 만든(うりがまんどぅん) LOVE SCENARIO」というところがちゃんと正しく聴き取れれば、すぐにタイトルに行きついたようだ。

はぁ、韓国語の壁は高い。

Lipstick Under My Burkha。秘めた欲望を持つ女たちの物語

アランクリター・シュリーワースタウAlankrita Shrivastava監督、インド、2016年

女性監督が描く、インドの4人の女性たちの物語。4人に共通するのは、Bhopalという小さい地方都市に暮らしていること、そしてブルカをかぶっているものの、その中では秘めた欲望を持っていることだ。たとえば女子大生は、実家が非常に厳格な家に生まれ、かつブルカをつくるお店を営んでいるが、実は歌手(しかもアメリカのMiley Cyrusのような)になることを夢見ている。学校ではブルカを脱ぎ捨て、ジーンズで出歩いたりしている。美容師の女性は、結婚が決まっていながらもカメラマンの不倫相手がいる。主婦は、3人の子育てをしながら訪問販売の仕事をしているものの、夫は彼女にやけに威圧的だ。未亡人の女性は、(55歳とはいうが髪の毛の色のせいか年老いて見える)、"Lipstick Dreams"という官能小説をひそかに読み、電話越しに小説を朗読しながら若い男に恋をして、女を取り戻すかのように見える。

4人とも、欲望に忠実に生きようとたくらんで、ある段階で邪魔が入る。映画では「それでも自由を追い求める女たち」ということを描きたかったのだろうが、私には、彼らが受ける抑圧のレベルがあまりにも強くて愕然とした。主人公のインド女性たちはこんな自由も許されず、ひどいやり方で元の位置にいることを強いられてしまうのか…と。鑑賞後あまりすっきりとした気持ちにはなれず、複雑な気持ちにさせられる映画。

Korea 3 Days 2019 - THE PLAZA Seoul, Autograph Collection@市庁前


今回は友人の強い勧めで、市庁前のホテルに宿泊した。
泊まった部屋からの眺めはこんな感じ。なんという素晴らしい見晴らしだこと!


部屋はこんな感じ。お値段の割にちょっと狭い。実は、ツインルームで予約をしていたのだが、ダブルの部屋しか用意できなかったとホテル側は言っていたが。
でも、クローゼット等機能的にできているので、まあいいか…という感じ。市庁から光化門のエリアというのは、よくデモが行われるらしく、宿泊した日もなかなか活発にデモが行われていた。

デモにより大統領に退陣を要求しているのは想像がついたが、その理由は分からずじまいだった。

何がよかったって、まずは駅の入り口の真ん前にあること。目的の駅に着きさえすれば、まず迷うことはないだろうこと。そして、ロビーがいい香りでおしゃれなこと。さらに、明洞まで地下道を辿っていけること。ほぼ濡れずに繁華街に繰り出すことができる。コンビニも近いし、南大門までも歩いて15分以内で到着できる。やはりホテルは便利に越したことはない。せっかくいいホテルにいたのだから、SPAとか食事が体験できれば、もっとよかったかなぁ。

Korea 3 Days 2019 - ついにメイン料理を堪能。鳳雛(ボンチュ)チムタク@ロッテモール金浦空港

釜山から車で少し行った安東というとこ炉の名物料理が、「チムタク」だ。蒸した鶏(チムタク)をじゃがいもやニンジンなどの野菜、そして春雨とともに甘辛く煮たものを指す。
金浦空港の真向かいにあるロッテモール内に、チムタクの専門店「鳳雛(ボンチュ)チムタク」がある。前にもここに来たことはあるが、とてもじゃないが一人で一皿平らげる自信がなかったため、代わりにおかゆを食べた。
asquita.hatenablog.jp

今回は、たまたま一緒にご飯をしてくれる友人がいたので、思い切ってここのお店にきて、チムタクを食べることにした。小さいサイズ、骨なし鶏入り2人前のはずだったが、ジャガイモなんかがゴロゴロ入っているせいか、なかなかのボリュームだ。白いごはんオーダーしたが食べきれず、残すことになってしまった。

それにしてもこのお店、カップルが多いうえに、みんなしっかりチムタクを一皿食べきっていた。なかには、チーズをトッピングしている人も。なるほど、チーズを入れると変化が出て飽きないだろうな。次回試してみよう。このお店、新大久保にもあるみたいだしね。