煮干しそば 虎愼(こしん)@中野新橋、3回目! 

先日、ものすごく普通のラーメンが食べたかったのに、うっかりパスタみたいな変わり種ラーメン屋に入ってしまって、どうもラーメン消費欲が満たされないという事件があった。
そこでこのお店の前を通りかかったら、行くでしょう、行くしかない。
asquita.hatenablog.jp

前回との違いは…味玉を付けたところだろうか。メンマも完璧、美味でした。本当は、期間限定の鶏白湯そばを食べたかったのだけれども、お店の看板であろう煮干しの魅力にはあらがえなかった…。次回こそは、煮干しそばでないものを食べようと思う。

線條(せんじょう)手打餃子専門店@池袋は、6席オンリー。


飛行機の機内誌でこのお店のことを知り、そのカラフルな餃子への純粋な興味から、行ってみたいと思っていた。ベジタリアンの人も楽しめる仕様の餃子を提供してくれるという。6席しかないのに当日のお昼に電話して予約取れるなんて、奇跡。きいてみるものです。


お店は、台湾系のご主人が運営しているらしい。そして、給仕の人も一人だけ。ウナギの寝床みたいに狭い店内なので、大きな荷物の持ち込みは控えたほうがよい感じだ。餃子はこんなに種類があってちょっと戸惑う。

が、お店の人がほぼ「カラフル如意餃子」なのかな、とにかく盛り合わせお任せ10個をお勧めしてくるので、それにのってみることにする。この日私と同じ時間帯に店内にいた方々はもれなくこのお任せを注文していた模様だ。


水餃子かと思いきや、焼き餃子なのはちょっと意外。ちょっと問題があるとすれば、お店の方が餃子の中身をきちんと説明するヒマがなく忙しくしているため、正確なあんがよくわからなかったことか。たまに「なす」とか「えび」とか教えてくれるので、それでよしとしよう。次回は、ちゃんと中身がわかる状態で注文しようと思う。

一人10個も食べればまぁまぁ満腹になるので、餃子以外のものを頼むことにした。これも基本、自分が欲しいものはたいてい品切れで、お店の人のお勧めに従うことになった。自家製の梅が入った豚バラと、いか団子のスープ。とくにこのいかすみ団子のスープはとてもあっさりしている上に、団子はぷりっぷりで本当に美味でした。

ちなみにここのお茶サワーは、葉っぱから淹れているお茶で、しかも、ラベンダーやきんもくせい等がブレンドされた台湾高山茶だ。これまたおいしい! お茶の葉っぱを買わずに戻ってきたことを後悔している。

「バーニング 劇場版」は極上のミステリー


2018年、韓国、イ・チャンドン監督

ジョンスはある日街角で幼馴染のヘミと再会する。二人は北朝鮮国境付近の、貧しい田舎町の出身だが今は都会に住んでいるようだ。ヘミは、キャンペーンガールをしているが、よい暮らしぶりにはみえない。二人はお酒を飲みにいき、近況を語り合う。ジョンスは、実は作家を志望していること。そしてヘミは、パントマイムを実演してみせたり、アフリカ旅行への夢、リトルハンガーとグレイトハンガーへのあこがれを語るのだった。ヘミは本当にアフリカ旅行を実現し、そこで会った男、ベンとともに帰国。ジョンスを交えた奇妙な関係が始まる。このベンは、何をしているかわからないが、財力だけはある人。
この男とヘミがつきあい出してしばらくしてから、ヘミの行方がわからなくなる。ジョンスは、必死にその裏を探り始めるのだった…

単なる恐ろしいサスペンス、ミステリーと思うなかれ。すごく綿密に伏線が組み立てられていてはっとする。ヘミの過去の記憶に関する嘘と真実、ジョンスの父親、ベンの家の洗面台の戸棚の謎、これまた想像か否かわからない飼い猫、ベンの家で起こるデジャブのような風景とベンのあくび…最後まで目が離せなかった。これは、村上春樹の「納屋を焼く」の良さだけでなく、この監督の作品の組み立て方と俳優陣が素晴らしいからなんだろうな。繰り返しみればみるほど、新たな発見があるだろう作品。

My Mr. Wife。キャリアウーマンの理想の「妻」は…!?


2018年、ベトナム、Chàng Vợ Của Em、Charlie Nguyen監督

フンは、早くに両親を亡くしており、自分の人生を犠牲にしてまで、妹ゴックの世話をしながら古本屋を営んできた。ある日、ゴックは、キャリアウーマンのマイに会う。マイは、好条件でゴックを家政婦に雇おうとするが、家事がまったくできないゴックは、ひそかに兄に家政婦業務を依頼するのだった…。
上質のコメディという感じだった。フンはなんだか日本のコメディアンにいそうな感じの容貌なのだが、妹を思う気持ちに感動する。

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話


2018年、日本、前田哲監督

久々にみた邦画がこれ。筋ジスを患いながらも、病院を出て自宅でボランティアをお願いしながら暮らし続けた鹿野靖明氏の暮らしっぷりやボランティアとのやり取りをとらえたドラマだ。
高畑充希氏と大泉洋氏がすごく絶妙な役どころだ。
ともすれば、「障害があるからって、ワガママ行ってるなよ!」という気分になるが、そのうち、なぜ彼がこの暮らし方を選んだのか、わかってじんわりくる。そして、ほろりと来るのだった。配役と構成が絶妙、いい作品。本当、もう少しだけ、素直に、正直に、生きたいものですなぁ。

俺のフレンチ、7周年。

常連さんに連れていっていただいた、俺のフレンチ@神楽坂。ここは、どこの駅からもアクセスが悪いから、ちょっとだけ予約が取りやすいとは常連氏の弁。しかも、「7周年感謝企画」ということで、メインの料理を頼むと、お値段そのままボトルワインが付いてくるというイベントがあった。4人で参戦し、メイン+前菜5種類くらいをしこたまオーダーし、お会計は5,000円を切っていた。

組み合わせのワインは、けっして最高レベルではないが、このお値段。これがうわさの「俺の~」シリーズのコスパか! 昔は安い分立って食べたという噂をきいていたが、ちゃんと椅子に座って食べることができたし、ボリュームもすごいし、文句ない。
(って、今さら経験したのか、という話だが。)
会計にひやひやせず、思う存分食べたいものが食べられるって最高だ。

頼んだものの一部。

蔵出しワインバー2019 試飲メモ。

国産ワインばかり試した一日だったが、これは、何を試したかを記憶するための自分メモ。
★くらむぼん
大正2年に創業。原料のブドウは100%国産、自然栽培を実践するワイナリー。本によれば、ワイナリ見学ができるそう。
◎スパークリング甲州
柑橘系さわやか果実味たっぷりやや辛口という解説だったが惹かれたのはそもそもの「くらむぼん」という名前。なぜ宮沢賢治の物語に出てくるカニ?の名前を使ったのか、という素朴な疑問から。

★KISVIN
◎ジンファンデルロゼ2018
赤ワインだとジンファンデルが大好きなのだが、それと同じ名前のロゼなのか・・と興味を持った。

シャルドネ2017
これも「蜜」って書いてあったからなんとなく。

★奥野田葡萄酒
日本でデラウェア栽培が始まった土地、奥野田のワイナリ。本をみたら、自社農園の畑で急斜面、表土が浅い、花崗岩の岩盤…という条件の土地があり、この条件がアルザスに似ているそうな。しかも富士通の技術でIoTを取り入れたブドウ栽培を行うとか。ラベルもとてもおしゃれ。
◎ワイン・ヴィーナス桜沢シャルドネ 2017
オーク+柑橘、ハーブ、バニラ、ナッツ…と言われたら飲むでしょう。

★マルサン葡萄酒
MIWAKUBOシャルドネ2018
洋ナシやハチミツって表現されると飲みたくなるよね。

★丸藤葡萄酒
1890年創業。シュール・リー製法にいちはやく取り組んだワイナリー。ルバイヤード、という言葉が印象的で記憶に残る。
ルバイヤード甲州シュール・リー2017
こちらのワイナリの代表格だよねー。

★ペイザナ中原ワイナリー
BOW! 2018
そもそもこれ1本で勝負するところがすごいなー。

★大和葡萄酒
KAMOSHI 2017
甲州をステンレスタンクで醸し発酵したとか。というかここは醸し発酵というのがキーワードなのかしら。ブースの方は甲州クヴェブリというのをすすめていたなぁ。クヴェブリという陶器を使って甲州をまるごと醸し発酵させたとか。

★三養醸造
甲州にごり
このワイナリー、エチケットがかわいくて惹かれていた。しかも「シャルド猫」とか、ちょっと笑ってしまう。よこしまな理由でワインを飲むのも、悪くない。

★麻屋葡萄酒
麻屋花鳥風月 鳥・アサヤヴェール2016
甲州葡萄感200%というキャッチに惹かれた。

これくらいだったかな。
もっともっと飲みたかったが、これが限界。このワインリスト、チケットとともに入手したかったなぁ。そうすれば、もう少しじっくり飲むワインを検討できたかもね。

この本を読み返して、情報を理解しようとしております。

厳選日本ワイン&ワイナリーガイド

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