(WFH Long Stay) ハルニレカフェ@旭川

北海道にいると、なぜか丼とかラーメンとかばかり食べてしまい、気が付くと無性に野菜が食べたくなっている。

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野菜を摂取するなら洋食でしょ…というわけで、こちらのカフェにやってきた。入口からしておしゃれ。

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中では、こだわり豆のコーヒーとかリネンの布製品も売られている。メニューをみるとワンプレートランチだった。どれもヘルシーそう。本当はタコスにもひかれたのだが、玄米ご飯の魅力にあらがえず、2種類のカレーをもったプレートランチにしてみた。おお、盛り付けがかわいい。しかも、カレーのまわりに野菜がたくさん! うれしすぎる。
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コーヒーもこだわりがあるようにみえたので、コーヒーもつけた。カウンター席があるので、一人でも過ごしやすい、いいお店です。

(WFH Long Stay) 知床ウトログルメ。ランチ編+ディナー編

知床ウトロは、朝昼型のお店と夜型のお店があることを発見した。というわけで、ここに記録をしておこうと思う。

■ランチ編■

ウトロ漁協婦人部
漁港に面するこちらの食堂は朝8時半からあいていることもあり、なかなかの混雑ぶりだった。お店の店員さん(漁協の婦人部の方々だろうか)もお客さんと同じくらいの人数が集まっていて、鮭等をさばいて準備に忙しい。そんななかで、一番準備がいらなさそうなウニ丼をいただくことにした。バフンウニのうに丼だ。これは贅沢だ。
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ボンズホーム
知床で栽培されたジャガイモをさらに半年間寝かせて熟成させた「知床栗じゃが芋」を専門に扱うカフェ。とにかくこの栗ジャガイモ押しのメニュー構成だった。
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スイーツもジャガイモ入りのものがたくさん準備されていた。これは美味しいジャガイモだ。いつかスイーツも食べてみたいなぁ。
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道の駅うとろ・シリエトク
エゾシカや地元の海鮮を使ったメニューが豊富。道の駅にあるので、アクセスもいい。シャケの親子丼を食べてみたが、本当に美味しかった。どーん。
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ほら、鮭はこの町の源泉。一度は地元で食べておきたい、という気持ちになるよね。
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荒磯料理くまのや
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地元食材を活用したお料理屋さん。知床のガイドさんに勧めていただいた。確かに地元でしか味わえない珍味も豊富でいいのだけれども、ここは夜やっていないのが非常に残念だ。

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本当ならお薦めで、かつみんなが食べている「特製荒磯丼」を食べるのがスジなのだろう。でもすでに丼はあちこちで堪能していたし、食べログでは「地元の人はみんな麺を食べる」というようなことが書いてあったので、「知床海鮮湯麵」を食べた。カニを食べきれたか心配だが、野菜も食べることができて満足度が高かった。
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■ディナー編■
三代目 千葉商店
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知床第一ホテルの総料理長だった千葉シェフが地元に戻って立ち上げたレストランらしく、地元の方も愛用しているとか。ワインの選択肢がよくわからなかったのが残念だが、料理は美味しかった。海鮮に飽きたときにいい。平貝の酒蒸しや、エゾジカのコロッケなど、地元食材もきちんと活かされている。
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波飛沫
らーめん山頭火で修行された方が営むこのお店は、夜はラーメンのみならず焼き鳥を出してくれる。ミシュランのビブグルマンに選ばれたそうだが、それはきっとラーメンが美味しいからかな。夜に飲める貴重なお店で、地元の方もよくいらっしゃるようだ。
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美味しい食事は人を幸せにする。知床の恵みに感謝。

"Merci Django" -- マヌーシュの言葉でDjango Reinhardtへの敬愛を歌うStefi Schmitt

今やカーネギーホールの恒例イベントとなったDjango Festival Allstarsを率いるまでに成長したギタリスト、サムソン・シュミットSamson Schmittの一家が演奏している動画を見つけた。

周りでサムソンを盛り上げるのは、子供たちだ。ギターを弾くのは息子のスタン・シュミットStan Schmittと、5歳の娘ステンリStenli。そして、真ん中で歌っているのは、14歳の娘(もう15歳になっているかもしれない)ステフィ・シュミットStefi Schmitt だ。

偉大なる祖父、Dorado Schmittを持つこの一族だが、注目すべきはこのStefiだろう。なんと12歳にしてDjango Festival Allstarsの一員として、すにでにカーネギーホールでのデビューを果たしているのだ。

残念ながらカーネギーの雄姿を映し出す動画は見つけられなかったものの、父親の演奏で歌う幼いStefiの動画をいくつか見かけた。まだ10歳にもならぬ頃だろうか。大物ミュージシャンの演奏で、"La vie en rose"やマヌーシュ・ジャズのスタンダード曲をフランス語で歌っている。しかもなかなかの貫禄だ。かわいいねー。

大人になると、よりルーツに近い言葉で歌いたくなるものなのだろうか。マヌーシュ文化の中心から当事者として歌を発信できる歌手はなかなかいないので、Stefiの活躍に注目しているのだ。

TSF Jazzのオンラインジャズフェスティバル、"Festival Studio Grands Boulevards"

フランスはパリに拠点を置くジャズラジオ局、TSF Jazz。ポッドキャストでも複数のチャンネルを持ち、パリにある色々なジャズクラブで行われるライブを中継してくれたり、自社スタジオでのライブをストリーミングしてくれたりするので、いつも贔屓にしている。フランスのジャズクラブに行くと、かならずどこかにTSF Jazzのステッカーが貼ってあるので、無視できない存在だ。

そのTSF Jazzが6月1日~26日までの3週間、同社のパリ、グラン・ブールヴァールの隣の通り、Boulevard Poissonièreにあるスタジオ (だけど、その隣のメジャーな通りの名前をとって命名されている)“Studio Grands Boulevards”において、毎日20時からコンサートを配信してくれていた。その数なんと20本。

例のパンデミック騒動により、パリのジャズクラブもおおむね閉鎖していたなかで、TSF Jazzがアーティストとのコネクションや配信技術粋な計らいをしてくれた次第だ。豪華ラインナップはこちらにあるとおり。
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オンエアやストリーミングを見逃した方のために、TSF Jazzが動画サイトにその様子を公開してくれている。気が付けばエレピとの二刀流になっているGrégory Privat Trio、Thomas Enhco & Stéphane Kereckiに続き、第三弾で公開されたのは、英国ポーツマス出身のギタリスト、ヒューゴ・リッピHugo Lippi 率いるクインテットによる、Manoir De Mes Reves"の演奏だ。共演するヴァイオリンは、フローラン・ニクレスク Florin Niculescu。ゆったりした原曲にちょっとおもしろい節がついているのが、ヒューゴのアレンジだ。

クインテットもメンバーをあらゆるところから映し出すカメラアングルにも注目。他のライブの一部も今後公開されることを大きく期待している今日この頃だ。

仏独マヌーシュ・ジャズ界の天才ギタリストが紡ぐ15分のインプロビゼーション。Joscho Stephan + Biréli Lagrène

ヨショ・ステファンJoscho Stephanは、ドイツの名ギタリストであり、マヌーシュ・ジャズ好きならそのアンテナに必ず引っかかってくる実力派ギタリストだと思う。その彼が、今年3月5日に、自身が協力しているハノーヴァーの不動産組合のプロジェクトの中でライブをやったようなのだ。時期から考慮するに、たぶんオンラインのみの開催だとは思うが、その様子がいくつか動画サイトに投稿されていた。"Joscho Stephan Trio feat. Biréli Lagrène"という興行名だったので、てっきりヨショのトリオ+ビレリなのかと思ったが、実際は大物ギタリスト2名にベーシストのフォルカー・カンプVolker Kampを加えたトリオであった。贅沢!

この軽やかなBreezin!の演奏にすっかり心を射抜かれた。あれ、6弦ギターの表現とは思えないくらい華やか。


そして、Autumn Leaves のインプロビゼーションが何しろカッコイイ。バロック音楽調からロックギターらしさ、そして急に差し迫ってくる007のアレンジまで、あの平坦なシャンソンにここまで色がつくのかと、感動してしまった。

今回のコロナ禍で、ドイツの文化芸術に対する支援の手厚さはしばし話題になるところだが、こうした国の姿勢は民間にも反映されるのだろうか。改めて不動産組合の継続的な文化支援の恩恵を日本で受けられることに感謝したい。
asquita.hatenablog.jp

"Culture en Danger" - 窓辺でマヌーシュ・ジャズライブを敢行したヴァイオリニストの今

先日、こちらでも紹介したヴァイオリニスト、オロレ・ヴォワルケAurore Voilqué。asquita.hatenablog.jp

フランスの通信社APFによると、Covid-19の感染拡大を防ぐためにフランスで自宅隔離が始まってから50日が経過した5月初旬、オロレは自宅のあるパリ北部郊外Mandres-les-Rosesで、マヌーシュ・ジャズのコンサートを行ったとか。

「ご近所さんはその音色に拍手喝采」みたいなローカルのほのぼのニュースとして紹介されているが、窓枠の垂れ幕でもわかるように、ここでのオロレの主張は「Culture en Danger(文化が危機に瀕している)」。5月の当初、コンサート等もすべてキャンセルとなった音楽家たちは、本気で文化が消えゆくことを心配してこうした窓際ライブを開催したことが伺える。

自宅隔離が終わった今、オロレは、(オフィシャルサイトのライブ予定の更新はないものの)、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏、ヴァール県で行われるジャズフェス、 Festival international de Musique Gloriaに出演するなど、仕事を再開している様子が伺える。昔のようにライブ機会がある世の中はまだ先のことになるとは思うが…。
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ところで、「マヌーシュ・ジャズ」とはいうが、彼女の演奏している曲はスタンダード曲だろうか。何の曲かはわかりませんでした。

そうだそうだ、「らーめん山頭火」は旭川が本店だった。

ラーメン好きならだれでも知っている、らーめん山頭火。都内だけでもざっと4店舗を構えているし、山頭火ブランドでカップラーメンもプロデュースしている、全国区のラーメン店だ。スープが塩とんこつなので、福岡か、福岡のものを東京風にアレンジしたものだとばかり思っていた。

ところが、旭川でこの看板をみて「おっ」と思う。「本店!?」そうそう、実はラーメン山頭火は、旭川が発祥だったのだ!
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さっくり食べてきたが、普通に美味しかった。たとえば、お金をプラスすれば、上にのっかっている梅干しをカリカリタイプから、高級な南高梅にすることもできるらしい。また、本店ならではのオリジナルメニューもあった。ああ、オリジナルを試してみてもよかったな…。あるいは、ミニサイズを2種類という手もあったかもしれない。(私はどれだけ食べる気なのだ)。
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実は、知床のウトロでも、旭川山頭火で修行をした方が構えたラーメン屋「波飛沫(なみしぶき)」に行ってきた。お店の人のすすめるがまま、塩豚骨ラーメンを頼んだところ、なるほど、梅干しの代わりにクコの実がのっていたが、修行したということに納得のいく美味しさだった。なんでも、ミシュランのビブグルマンに選ばれたというから、本家も認めるお店なんだろうな。
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