"Merci Django" -- マヌーシュの言葉でDjango Reinhardtへの敬愛を歌うStefi Schmitt

今やカーネギーホールの恒例イベントとなったDjango Festival Allstarsを率いるまでに成長したギタリスト、サムソン・シュミットSamson Schmittの一家が演奏している動画を見つけた。

周りでサムソンを盛り上げるのは、子供たちだ。ギターを弾くのは息子のスタン・シュミットStan Schmittと、5歳の娘ステンリStenli。そして、真ん中で歌っているのは、14歳の娘(もう15歳になっているかもしれない)ステフィ・シュミットStefi Schmitt だ。

偉大なる祖父、Dorado Schmittを持つこの一族だが、注目すべきはこのStefiだろう。なんと12歳にしてDjango Festival Allstarsの一員として、すにでにカーネギーホールでのデビューを果たしているのだ。

残念ながらカーネギーの雄姿を映し出す動画は見つけられなかったものの、父親の演奏で歌う幼いStefiの動画をいくつか見かけた。まだ10歳にもならぬ頃だろうか。大物ミュージシャンの演奏で、"La vie en rose"やマヌーシュ・ジャズのスタンダード曲をフランス語で歌っている。しかもなかなかの貫禄だ。かわいいねー。

大人になると、よりルーツに近い言葉で歌いたくなるものなのだろうか。マヌーシュ文化の中心から当事者として歌を発信できる歌手はなかなかいないので、Stefiの活躍に注目しているのだ。