「アリババと40人の盗賊」を観て、ほしくなったもの。

アリババと四十人の盗賊 [DVD]

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1954年に公開されたジャック・ベッケル(Jacques Becker)監督作品。原題は"Ali-Baba et les 40 voleurs"だが、当初は「アラブの盗賊」という邦題だったらしい。

記憶にある原作よりも、娯楽色が強いのは、主役を演じる俳優・フェルナンデル(Fernandel)の雰囲気が大きいかもしれない。物語の結論も、ある意味より大衆向けになっている。モルジアンヌ役のサミア・ガマール(Samia Gamal)のベリーダンスが色っぽくて印象に残った。

さて、物語では、とあるいきさつで大富豪となったアリババが、友人にこんな質問をするシーンがある。「もしも大金持ちになったら、何がほしいか?」と。すると、4人の友人たちがこんなふうに回答する。ウロオボエだけど、「まずは満腹になりたい」「女」そして、なぜか「スリッパ」つまり「バブーシュ(Babouche)」だ。食べ物と女はわかるが、次はスリッパなのか?

バブーシュは、やわらかい羊の革でできていて、ときにかわいいデコレーションもほどこされたスリッパなのだが、これはセレブの履物なのかしら。足になじんでくれるこのスリッパを前々からほしいと思っていたのだけれども、これをみたら、もうムショウにバブーシュがほしくなった。「開けゴマ(Sésame, ouvre- toi!)」じゃどうにもならないから、自力で買い求めてみようと思う。