「エリザベス・シェパード行かない?」と誘われた。名前も知らないミュージシャンだったのであわててプロフィールをチェックしてみる。カナダ人のシンガーかつピアニストで、作詞作曲もするらしい。試聴してみると、お洒落クラブジャズサウンドって感じか? センスが大変良い友人の誘いということもあり、彼女の誘いに間違いなかろうと、行ってみることにした。
ちなみに、前回のコットンクラブでのライブは、こんな感じ。
実はこのライブ、日本先行発売のアルバム"HEAVY FALLS THE NIGHT"のプロモーションを兼ねて行われたもので、自由席のみミュージックチャージ無料だった。自由席以外の席の予約はチャージをとるようだったし、そもそも横文字でAdmission Freeなんて書いてあるから、お洒落すぎてそのことにも気が付かなかった…。そんなわけで、コットンクラブは今まで見た中で一番埋まっていたような気がする。客層は、クラブサウンドに興味があるようには見えない会社員が多い様子だった。無料なのに、若者はあまりいなかったかな。みんな、こういう情報を一体どこで仕入れてくるんだろう。
結婚したばかりだ、というシェパード嬢は、ピアノと、ピンク色したRhodesのエレピ、こまめに両方弾きこなしながらライブを展開していった。正直なところ、エレピだけでよかったかもしれない。あまり差がわからなかったし、むしろエレピのほうが合う音だと思った。トリオ自体は若手だけれども、コーラスもこなすドラマーがけっこうよかった。タンバリンの枠でできたスティックでドラミングをしたり、クラブサウンドを作り出す小道具も面白かった。クラブっぽいものといえば、私の中ではアシッドジャズ系、IncogniteとかJamiroquaiだったりするのだが、(古くてスミマセン)、彼らのライブはもっと大がかりで大所帯だったと記憶している。普段きいているジャズでよく使われる、あの3つの楽器だけでも、扱い方を変えればお洒落クラブサウンドが紡ぎだせるんだ…と妙に感心した。
演奏は45分程度だったが、その後店内片隅でサイン会が行われていた。ライブチャージ無料な分、CDを買う人はふえるかもしれない。こういうライブプロモーション、これからもどんどんやってほしいです。
◆ELIZABETH SHEPHERDオフィシャルサイト
http://elizabethshepherd.com/
◆昨日のライブの模様がもうWebにアップされていた!
http://www.cottonclubjapan.co.jp/player/100223_L_M/