- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2010/06/26
- メディア: DVD
- 購入: 7人 クリック: 112回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
1962年、仏映画。Serge Bourguignon監督。原題は、"Cybele ou les Dimanches de Ville d'Avray"(シベール、またはアヴレイ街の日曜日)。英語のタイトルは、「シベールと毎日曜日」という感じだが、日本語のタイトルは、すっきりしていてよい。
インドシナ戦争を経て記憶喪失が進んだ男と、その男が過去を思い出す行動の過程で出会った、天涯孤独な少女との出会いと別れの物語、といったところか。凝ったカメラワークに、ラ・ジュテのようなわかりにくい映画かと思って身構えてしまうが、ストーリーは至極まっとうというか、わかりやすいものだと思う。
18歳の差がある関係を、この映画に出てくる一部の人のように、けがらわしいとは思わない。でも、芸術家カルロスがいうような「子供同士の純粋な愛」では絶対にないだろう。主人公の少女が、ピエールのパートナーが、ただのパートナーか結婚しているのかを確かめてから婚約を持ちかけるあたり、もはやれっきとしたオンナではないか…なんて思った。ほら、湖畔で木の絵を描いている男も言っていたではないか。「子供は無邪気だけど、時には残酷だ」って。違ったっけ? ウロオボエ。私が穿った見方をしすぎかなぁ?