沖縄ナンクル読本(下川裕治・篠原章編著)で沖縄民謡にちょっと近付く

沖縄ナンクル読本 (講談社文庫)

沖縄ナンクル読本 (講談社文庫)


旅行好きな私は、下川裕治さんといえば「12万円で世界を歩く」という本にハマった記憶があるのだが、その彼は近年沖縄にハマりきっているようだ。この本は、そんなナイチャー(内地、日本の本土)の沖縄好きと、沖縄をルーツに持つ人々が沖縄への思いをつづる、オムニバス本というかちゃんぷるー本だ。

沖縄関連の本といえば、沖縄の出版社「ボーダーインク」というところがよく出しているが、そこが出すオムニバスの沖縄エリア本がもう少し口コミっぽいというか、軽いタッチだとしたら、この本はもう少しマジメな書きっぷりで読み手がものすごくある。沖縄往復の飛行機でギリギリ読み切れるかどうか、というくらいのボリュームだ。また、「ナヴィーの恋」の中江監督のインタビューやCocco論、民謡論から基地問題についての話にどどまらず、風景写真や名嘉睦稔氏の版画もカラー掲載されているあたり、豪華本といえる。
沖縄の本ならココ! ボーダーインク
名嘉睦稔オフィシャルウェブサイト/Bokunen Naka web site

りんけんバンド照屋林賢さんがオススメ沖縄民謡を選んでくれる、っていうコラムもなかなか興味深い。おすすめとして挙げられていたのは…。
ナヴィ〜に出ていた登川誠仁と並ぶ巨匠が嘉手苅林昌

登川氏の弟子、知名定男。

山里勇吉。八重山民謡の歌い手さん。大工哲弘とともにオススメらしい。

若手も紹介されてていた。仲宗根創。

詳しい人のナビゲートで何かのジャンルに近付くのって贅沢なことだと思う。

関係ないが、「月ぬ美しゃ」という歌、首里フジコバージョンが好きでよくきいているが、Coccoのバージョンがアップされていた。また全然違うイメージになるな、歌い手によって。