イタリアはシチリア出身、1925年よりギター職人として名だたるミュージシャンにギターを制作してきたディ・マウロDi Mauro一族。なんでも、おじさんのジョセフ・ディ・マウロJoseph DI MAURO(1894-1966)がパリで有名なギター職人GALLESIの元に働き始めたことにはじまり、その兄弟であるアントワーヌAntoine(1900-1976)、そしてその息子にして創始者である叔父の名前をついだJoseph(1932-2001)まで続くギター職人一族なのだ。
それはそうと、Josephの後継ぎはいないのだろうか? となると、Di Mauroモデルはもう新しいものは存在せず、貴重、ということになりそうだ。
さてこの一家のギター、Django Reinhardtはもちろんのこと、NoeにDavid Reinhardt、Bireli Lagrene、Tchavolo ShmittにBoulou Ferreと、マヌーシュ・ジャズ界の有名ミュージシャンが数多く使用している。サイトには、愛用者のリストが載っている。雑誌でも特集されるくらいだから、大したものだ。
Di Mauro
面白いなぁと思ったのは、DI MAURO SWINGという、Di Mauroギターを使って演奏活動をするグループまで生まれていること。ああ、Selmer #607と似たようなことか!?
一家が有する古い資料が、Webサイトにすべて掲載されているので、のぞいてみると面白い。ちなみに、Di Mauro Swingの演奏とともに、その資料をまとめた動画もあります。
そうそう、Di Mauroのギターやウクレレ、マンドリンなどをお持ちの方は、メールで送ってみてください。Di Mauroのバーチャル・ミュージアムに掲載してもらえるかも!