今から5年くらい前だろうか。12月にたまたまサンフランシスコにいたのでライブ情報をあさってYoshi'sに行き、The Hot Club of San Franciscoのライブを観た。その時に会場で販売していたのが、このCD"Hot Club Cool Yule"だ。ジャケットをみての通りのクリスマスアルバムである。当時はただただ偶然マヌーシュ・ジャズのライブに行けたのがうれしくて、このCDを買ってクリスマスプレゼントに人に配ったりしていたのだが、冷静に考えてみるとクリスマスソングをフィーチャーしたマヌーシュ・ジャズのアルバムにはまだであったことはない。マヌーシュの文化にはあまり関係ない行事だからだろうか。
去年見付けたサムソン・シュミットSamson Schmittの企画も、アルバム化には至っていないだろうし。
サムソン・シュミットSamson Schmittとマヌーシュ・ジャズ・クリスマス - 空間Annex
というわけで、改めてこのCDのジャケットを眺めていたら、こんな言葉が書かれていた。
「ジャンゴとステファンにはクリスマスアルバムをレコーディングする機会がなかったのだが、私たちはつねにそんなアルバムを望んでいた。だから、私たちはWWDD(What Would Django Do?)という方針に則って、アルバムを作ってみた…」。
WWDDという言葉が妙に新鮮だった。きっと、世の中のマヌーシュ・ジャズ奏者は、つねにWWDDを胸に、創作活動に励んでいるのだろう。そう、ジャンゴだったらジングルベルも"D"jingle Bellesにするに違いない。
というわけで音楽の浮気はしてしまう可能性が高いものの、このアルバムを軸にWWDDなクリスマスにしてみようかと思う。Joyeux Noël à tous!!