こちらは昨年7月に、トマ・デュトゥロンThomas Dutroncがワインの産地であるニュイ・サン=ジョルジュNuits St. Georgesでコンサートをやったときの映像だ。4'12"あたりで、トマの歌をさえぎって観客が歌を歌い始めている。驚いた様子をみせるトマ。すぐにトロンボーン奏者がメロディについていこうとするが、きちんとメロディにキャッチアップしないまま終わった。
ちょっと「きらきら星」っぽい手の動きがまじるこの曲は、"Ban Bourguignon(バン・ブルギニョン)"という。日本で言うところの「関東一本締め」みたいなものかしら。どうだろう。
ワインの収穫とか何かワイン関連のときだけに歌うのだと思っていた。まさに、こういうイメージ。
でも実際は、ブルゴーニュの人がうれしいときなんかにこれを歌うらしいのだ。
たとえば、コンサート会場。アメリカの歌手ベン・ハーパーBen Harperがディジョンでコンサートを行った時の映像だ。
こちらは、"123 Musette"という番組の中で、ブルゴーニュ出身のアコーディオニスト、Damien PoyardとMickaël Blanchardが司会者にバン・ブルギニョンのやり方を教えている映像。
一方こちらは、南仏オクシタニー地域圏タルブ出身のバンド、 Boulevard des Airs。観客の主導によりバン・ブルギニョンが始まり、後にメンバーでサックス、コルネット、トロンボーンを用いてこの曲を演奏している。
一度は、この歌の渦に巻き込まれてみたいものだ…。
もっとこのバン・ブルギニョンに浸りたい方は、こちらのWebサイトへどうぞ。印象的なバン・ブルギニョントップ10がまとまっている。
www.dijonbeaunemag.fr