フランスはリースから公共交通機関で30分程度の街、むしろベルギー国境に近い街トゥルコアンTourcoinでは、毎年ジャズフェスティバル "Jazz de Tourcoing(ジャズ・ドゥ・トゥルコアン)"が開催されている。今年は31回目の開催となり、2017 年10月14日~21日の1週間、世界中から集まったミュージシャンのライブを楽しむことができたようだ。
今年気になったのが、地元の劇場であるThéâtre Raymond Devosにおいて行われた最終日21日のライブが、"ジャンゴ・ラインハルト祭り"と呼びたくなるほど、マヌーシュ・ジャズのミュージシャンで固められていたことだろうか。
まず第一部は、"DJANGO MEMORIES QUARTET"だ。だれかと思ってメンバーをみてみれば、ギターがストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg、ホノ・ウィンテルステインHono Winterstein、バイオリンにティンボ・メルシュタインTimbo Mehrstein、それにコントラバスがシャビエル・ニキXavier Nikqiと、ベースの人以外はマヌーシュ・ジャズの世界できく名前ばかりのメンバーだ。
そして、第二部は、大物の名前を並べただけのトリオ、JL.Ponty, K.Eastwood & B.Lagrene。もう説明の必要はあるまいビレリ・ラグレーンBiréli Lagrèneはもちろん、カイリー・イーストウッド Kyle Eastwood、そしてバイオリンのジャン-リュック・ポンティJean-Luc Pontyが組んで奏でる音楽は素敵に決まっているではないか。
このコンサートが28ユーロで観られるというのだから、すばらしいフェスティバルだとしか言いようがない。今回のクロージングセッションの様子がテレビのニュース映像になっているので、少しだけ雰囲気を知ることができる。