今年2月だっただろうか、日光に旅行に行った。宿泊先は、星野リゾート 界 日光が宿泊者向けにやっているエンターテインメント「日光下駄談義」である。思うに、日光のあたりには、日光東照宮にような有名なお宮はあっても、その中で行なわれるお祭りは「流鏑馬」「武者行列」という形なので、宿泊先でのおもてなしには使いにくい。かといって他に地元で有名な、特長あるお祭りもない。そこで、星野リゾートが考えたエンタメが、この、「日光下駄談義」だと思われる。
内容は、地元の伝統工芸で、400年の歴史を誇る、下駄と草履を合体させた履物「日光下駄」をテーマに、その歴史を紐解くとともに、従業員がその下駄を使ったタップダンスも魅せる。
ただ日光下駄を売店で売るのとはわけが違う。「がまの油売り」とか「バナナの叩き売り」のように、日光下駄がものすごく魅力的なものにみえてきてしまう不思議。400年後には、この下駄談義がエンタメの形になっているかもしれない・・と印象に残ったのであった。
なお、こちらの星野リゾートは趣向を凝らしたお食事も美味しかった。おかげで楽しい旅となったのでした。