青森県八戸市は水産物が豊富なことで有名だそうだが、それを大いに生かしたフェスがある。それが毎年2月から3月にかけて行われる、「八戸ブイヤベースフェスタ」だ。
ブイヤベースといえば、フランスのマルセイユの郷土料理として有名だ。マルセイユではあまりも多くのレストランがその伝統料理レシピの鉄則を守らなかったことから、1980年に「Charte de la bouillabaisse(ブイヤベース憲章)」というのができており、17のレストランがその憲章に従うとサインしているとか。その内容はというと(Wikiから引用);
le service se fait dans deux plats différents : un pour le bouillon, l'autre pour les poissons ;
サービスは「スープ用」「魚用」という2つの異なる皿で行割れるべし
les poissons indispensables sont : la rascasse, la vive araignée, le fielas congre, le chapon scorpène et la rascasse blanche ;
スコーピオンフィッシュ、スパイダークラブ、コングコングリール、レッドスコーピオンフィッシュ、ホワイトスコーピオンフィッシュという5種類の魚が入るべし
les ingrédients complémentaires sont : sel, oignons, poivre, fenouil, safran, persil, huile d'olive, pommes de terre, ail et tomates ;
補助に使っていい材料は、塩、玉ねぎ、胡椒、フェンネル、サフラン、パセリ、オリーブオイル、ジャガイモ、ニンニク、トマト
la bouillabaisse doit être servie avec une sauce appelée rouille, de l'aïoli et des croûtons frottés d'ail.
ルイユrouilleと呼ばれるソース、アイオリ、およびニンニクをこすったクルトンと一緒に提供すべし
とまあこんな感じとのこと。なかなか厳しいな。
一方、八戸ブイヤベースを名乗るには、以下の二つの条件が必要だ。特に大事なのは最低4種類の八戸港に水揚げされた魚介を使う、ということだろうか。マルセイユよりは規則は緩い感じだ。
今年は16店舗が参加したとのことだが、そのうち二件だけ行ってみた。
SAWAUCHI
具材のバリエーションが多く、スープもたっぷり。ハーブ類がたっぷりのってカリカリに焼いたクルトンや、お店オリジナルのワインもよく合って美味しかった。
ラ・メゾン ポデタン
きちんと「お魚のお皿」「スープメインのお皿」と分かれて出てくるところはフランス流でもうさすがとしか言いようがない。さすが市内屈指のフランス料理やだ。
スタイルが違いすぎて甲乙つけ難いが、私は汁気が多い、ちょっとスープ感あるものが好きだなぁ。あと、具材もムール貝とイカのように海産物にバラエティがあるほうが好きだなぁと思ったりした。まだ行くべき店は10件以上あるので、また機会を作って訪問してみたい。フェス期間に八戸を訪問できなかった方は、「ブイヤベースの缶詰」を買うのも手かもしれない。
ブイヤベースのフェスの詳細はこちらから。
www.hhrp.jp