フランスのパリ郊外の町、モンルージュMontrougeで開かれている、Festival guitares au Beffroiという国際的なギターフェスティバルがある。今年で3回目となる2015年は、3月27～29日の3日間の開催が決定している。
マヌーシュ・ジャズのミュージシャンが観たいなら、3月28日20時半から開催される、Soirée manoucheがオススメだ。前座にはDjangolson Quartetというクアルテット（このバンド名前だからちょっとはジャンゴ・ラインハルトの音楽も演奏するでしょう）、そしてメインのライブでは、ストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenbergのトリオがバイオリンのコステル・ニテスクCostel Nitescuとともに出演するという。この時期パリに行く用事がある、あるいはパリにお住まいの方にはお勧めのライブだ。
さて、このイベントでは、ライブ、そして有名アーティストによるマスタークラスのほかに、フランス国内のギター職人組合APLG (Association Professionnelle des Luthiers en Guitare) と関連企業によるギターの展示会が行われる。今年は120社ものギター店をはじめ音楽関連企業が出展を予定しているというから、いかに規模が大きいか、想像がつくだろう。
LE SALON DE LA BELLE GUITARE 2015 | GUITARES AU BEFFROI
ギタリストでなくても楽しめそうなのが、職人によるギターのデモのための、プロミュージシャンによる無料コンサートだろう。昨年の、この無料コンサートの様子が動画でわかる。
こちらは、ギタリストSteven ReinhardtとYannick Bouchikhi、Antoine Abedのトリオによるデモ演奏の様子だ。ギター職人であるモルガン・ブリアンMorgan BriantがSteven Reinhardt Trioのためにつくったモデルclair de luneを試奏している。
Morgan Briant - Luthier
ジャンゴ・ラインハルトの曲"Clair de Lune"を想っての、モデル名なのだろうか。まさかドビュッシーの名曲の方の"Clair de Lune"ではあるまい…な。いずれ、無料であらゆるジャンルの素晴らしい演奏を観られるなんて、贅沢だと思う。このデモの様子を一日中観ているだけでもこのフェスが堪能できそうだと思った。
こちらのブログポストでもこのフェスのことを紹介しています。
Festival Guitares Au Beffroi 第一回モンルージュ国際ギターフェスティバル開催！ - 空間Annex
