Le Festival Djangofollies(ル・フェスティヴァル・ジャンゴフォリー)、ベルギー全土で今年も開催


気がついたら、国を問わずライブ案内が再現なく来るメールアドレスになっている。今週はじめに受け取ったのは「あるライブを"Le Festival Djangofollies"の枠内でやります」というものだ。そもそも、私はニッポンにいるってことを配慮してくれ…という気持ちもあるが、フェスティヴァル名を翻訳すれば、「ジャンゴ狂フェスティヴァル」ってな感じだもの、捨て置けない(→こちらもたぶんDjangofolleだし)。主催者のWebサイトをちょっと調べてみた。
昨年はジャンゴ生誕100周年で盛り上がったが、ジャンゴが生まれたのは、ベルギーのリベルシー(Liberchies)という町だ。試しにここから100キロちょっとくらいの場所が出身地の友人に聞いたが「何その街?」という認識なので、まあ小さなところなんでしょう。ベルギー国内って言語的分断もあって決して一つの国としてまとまっているイメージはないけれど、それでも「ベルギーが輩出したヨーロッパジャズの祖でありギターの達人!の生誕をこの地で祝おうぜ」ということか。今年で17回連続開催
中、ミュージシャンは重鎮から若手までを揃え、ベルギー国内14か所で開催するとのことだ。時期は毎年1月末、お休みに自由が利く人にとっては、航空券が安くなるいい時期かもしれない。こんな間際だけれども。

今年のスケジュールをざっと観たが、出演者は私が知らない名前ばかり。オランダ出身とベルギー出身のアーティストで大部分が占められているのかな。それでも、1月20〜30日という日程でやるなら、きっとジャンゴの生まれた日である1/23は、それなりの大物が出演するのではないかとアタリをつけてみた。23日は、国内3か所でそれぞれライブをやる模様だ。
ゲントでは、"Koen De CauterとRony Verbiest Quartet"。Koen De Cauterはベルギーのベテランジプシーギタリストで、Waso Kwartetというグループのリーダー。二人の息子さんもギタリストらしい。(そして、息子の名前のうち一つを自分のバンド、"WASO カルテット"に採用している)。一方のRony Verbiestは、アコーデオン奏者らしいが、ジャンゴ系というよりは地元ジャズミュージシャン枠での出演らしい。
ブリュッセルでは、お馴染み、Lollo MeierとFapy Lafertin Quartetが登場だ。ツィガーヌ出身のLollo Meierは、Fapy LafertinやStochelo Rosenbergとは遠戚関係にあるらしい。Fapy Lafertinは言わずと知れた大物ギタリストでしょう。この枠は、「オランダ代表」枠。
そして、アントワープでは、フランス代表にして、ジャンゴ・ラインハルトの孫、David Reinhardtが、自身のトリオでライブをやるそうな。去年来日した時のあのメンバーだ。
サイトには、ベルギー主催イベントだけあって、英語を含む3ヶ国語で情報が掲載されている。生誕地ベルギーでもジャンゴイベントを地道に盛り上げているんだよ、ってことがよくわかります。
Kristal Klaar | Brosella