ジャズのプロが注目したマヌーシュ・ジャズ・アルバム

都内某所で月一回開催されているReal Jazz Listeners'Clubという会合がある。毎度毎度テーマに沿った貴重な音源を楽しむことができるという、ジャズ好きには面白い会合だ。
さて、ここでいただいた、ジャズのプロたちがまとめた特集のレジュメを引っ張り出して眺めていたら、実は2003-2004年あたりの例会での「ギタージャズ特集」なんかには、ちゃんとマヌーシュ・ジャズがラインナップされていた。
たとえば、I氏のギター・ジャズ特集では、Patrick Saussois&Alma Sintiのアルバム"Le Chemin des Forains"から、"La Guigne""Melancolie"の2曲が紹介されていた。

あとは、自分もギターを弾くY氏の「ギター・ジャズ注目の新人特集」では、こんな面々が出てきていたのだ。

★Basily "Swing For the Gipsies"
ゲストにPeter Beets(p)が入っているあたり、ジャズ好きのツボだった模様。うちにも一枚あるけれども、当時から、ジャケットは決して洗練はされていないよね…。

★The Morellos "Crazy Rhythm"
おっと、私は知らないぞ、この人たち。ジャケットかわいい。「とにかく楽しければいい」という感じのジプシースウィングだそうな。
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★Django Reinhardt NY Festival/Live at Birdland
私が大好きなJimmy Rosenberg、Frank Vignoa、Bireli LagreneにBabikやらBucky Pizzarelliが参加しているライブアルバムらしい。
Y氏は、Jimmy Rosenbergのすごさを力説しているが、当時の私にはあまりピンときていなかった模様。

では、このY氏の特集で私が一番「いい!」と思ったのは、どうやらFrank Vignolaの"Off Broadway"というアルバムだったみたい。特集主も、Frank Vignolaの才能を絶賛しており、このアルバムが傑作だと書いていたが、今聴くとどう思うんだろうか。

もともとギターの音は大好きだ。しかし、当時はボサノヴァ系とギタートリオばかり注目していて、ジャンゴ系にはほとんど注目していなかったんだ、ということを改めて気が付いたのであった。
そして、今はPatrick SaussoisやらJimmy Rosenbergを普通に聴くんだから、人の音楽遍歴っていうのは、わからないものです。