オランダのSintiフェスティバル、"Latcho Diewes 2019"に、ジミー・ローゼンバーグ出演

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オランダで4年前から開催されているフェスがある。フェスの名前となっている"Latcho Diewes”とこれはロマの言葉のようだが、Good Day…良き日、というような意味があるそうだ。Sintiとは、いってみれば定住をしない少数民族を指す言葉で、地域によってロマ、Tzigane、Manouche、ジプシーなど色々な呼び方がある。ヨーロッパ全土に幅広く暮らしているものの、なかなか地元に溶け込んでいないのが現状であろう。オランダでは、Sintiは法的にはオランダ国民として認められているものの、完全に融合していないところもあるらしく、このフェスの主催者であり、自身もSintiとしてオランダ南部Lieshout リースハウトのキャンプ生活をしているKoekie Wagner は、「みんなのためのフェスティバルを開催して自分たちの文化に対する理解を深めてもらいたい」ということで、このフェスを企画したという。

このフェスに来れば、シンティの食べ物やおもてなしの文化を感じることができる。でも、一番の目玉は音楽だろう。5ユーロの入場料で、The Rosenberg Trio, Jimmy Rosenberg, Popy Basilyを筆頭にバジリー家で結成sれた音楽バンドBasily Gipsybandが見られるとくれば、行かない手はないだろう。

あいにく、動画をあさってみたけれど、オフィシャル動画はイマイチな上に、見つかるのはJimmy Rosenbergの動画ばかりだった。ま、私はファンだからうれしいけれども。こちらがステージの模様。

ステージ演奏もいいのだが、その後のインフォーマルなセッションの動画のJimmyも、力が抜けていていい感じだ。

さすがに日本からこのフェスに行くのはちょっとハードルが高いかな。
言葉の問題もあるのだが、このフェスの二日目、日曜日のイベントが「巡礼」となっているのだ。フランス南部の田舎街に「ルルドの泉」という、ローマ法王からも奇跡の認定を受けた泉があり、毎年数百万もの巡礼者を集めているが、実は2019年のこのフェスの開催地だったMeierijstadのすぐ近くにも、ルルドの泉を模した場所、Lourdesgrot があるらしく、そこにみんなで巡礼をする、というようなことが書かれているのである。もっとも、翻訳ツールを介した解釈なので、この巡礼への参加がマストなのかはよくわからないのだが。どうも、ロマ+巡礼というと、映画「僕のスウィング」にも出てきた、Sara-la-Kali 巡礼のシーンを思い出す。言葉を介さず巡礼に行くのはちょっと気が引けるな、などと考えてしまった。

ちなみにルルドの泉のレプリカというのは世界中にあり、東京カテドラル聖マリア大聖堂で有名な目白のカトリック関口教会にもあるらしい。ここならいつでも立ち寄れそうだ。次回通りがかった時にのぞいてみようっと。
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