http://www.press.adidas.com/desktopdefault.aspx/tabid-11/16_read-8865/
EURO 2008に際し、Adidasがワールドワイドで行ったCMキャンペーン"Dream Big"の映像が好きで、たまに観ていた。日本語字幕が出てくるものを発見したので、うれしい。これで確実に内容が把握できるよ!
このプロジェクトは、カカ、メッシ、ジェラード、ベッカム、ビエラ、バラック…といったフットボールの大スター選手たちが、アンドラ公国やサンマリノ、そして英国シリー島の、いわば世界で一番規模が小さい、あるいはランクが低いようなフットボールチームに派遣され、地元の子を相手にフットボールのコーチをするというもの。雰囲気や流れる音、出演者の雰囲気も含めて、このシリー島編が一番好きだ。この島には、1リーグ、1フィールド、2つのチームしかない。子供チームと大人チーム、いつも同じ顔ぶれでの対戦をしている。
子どもたちは、フットボールのドキュメンタリーを撮影するということしか知らされていないため、スター選手が次々と現れるのに驚きの表情を見せる。支給されたユニフォームは、もちろんアディダス。選手たちもとっても気さくで、普段は敵同士のプレミアリーグ選手たちが和気あいあいと子どもたちを指導したり、フィッシュアンドチップスを食べたり、子どもの家に泊まったりする。パート2の4:00過ぎたあたりのところで、少年が、ジェラードに頼んで自分の弟のおでこにサインをしてもらっているシーンが好き。
宣伝だっていうことは重々承知なのだけれども、本当に素敵な企画だと思う。スポーツメーカーは往々にして偉大なるアスリートばかりをCM素材に起用しがち。それはそれで感動させるけれども、ここで敢えて最も小さいチームにフォーカスし、そこに選手を絡めていくという発想が良いのかな。夢は叶うんだ、という前向きなメッセージは伝わるし、ここに「この映像を何度も観たい」と思う一消費者がいることを考えると、商業的にもいいキャンペーンといえるのだろう。こういうCMならどんどん観たいな。