トルコから見たユーラシア(長場紘、著)


私、なんでこんなしぶい本買ったんだっけか。
よく見たら、サブタイトルに「経済連携を中心に」とあったが、その通り、歴史は10Pくらいでカバーしており、大部分はロシアや●●スタン系中央アジアとの関係や、石油・天然ガス開発状況、パイプライン敷設の話など、現代トルコの経済にまつわる話が中心だった。

興味深い点としては、案外強烈な単一民族国家イデオロギーがあり、トルコ人しか認めていないのもかかわらず、実際4割近くはアラブ人、ギリシャ人、クルド人アルメニア人などが共存している国だということ。そりゃ、オスマン帝国の栄華と影響力を考えれば当然という気がする。

今のトルコ経済を知るにはお勧めだが、旅行前に読む類の本ではないね。