"11th LATIN GRAMMY AWARDS "第11回ラテン・グラミー賞のはなし

今年は、とくにラテン・グラミー賞が気になっている。我がトニーニョ・オルタがノミネートされていたからだ。

発表は11月11日だったはずだが、未だにトニーニョさんのツイッターが喜びの声にあふれていないところをみると、きっと受賞しなかったんだろうと予想はつく。じゃ、だれが受賞したの? ということで、Webサイトをのぞいてみた。うわ、恐るべしラテン・グラミー。18ジャンルもある上に、ものによってはさらに細かく分かれている!
XIII Latin GRAMMY Awards Nominees | LatinGRAMMY.com

ラテングラミーのノミネート対象は、サイトの説明では、スペイン語、ポルトガルの歌曲、および、アメリカ大陸にあり、かつかつての西葡植民地だったイベロアメリカ出身者の曲を中心として、カタルーニャや、ナワトル語、ケチュア語ガリシア語、バレンシア語、マヤ語といった、"ラテン"大陸にいる先住民族の言語による曲も候補になりうるということだが、いやいやどうして、スペイン語圏とポルトガル語圏の対決にしかみえない。ブラジル音楽好きがノミネートされた人をみてピンと来るジャンルは、「ブラジリアン」以外だと「ジャズ」「インストゥルメンタル」の3つか。

トニーニョ・オルタ氏は、「ブラジリアン」部門内の"Best MPB (Música Popular Brasileira) Album"にノミネートされていた。ジョイス、ドリ・カイミにジョアン・ボスコなどがノミネートされているなか、この部門を勝ち取ったのは、Gilberto Gilのアルバム"Banda Dois"。まさか元文化大臣の権利を乱用してないよなぁ(なんてね)。トニーニョさん、惜しい!

いろいろみたなかで気になったのが、このBest MPB以外でもノミネートされ、かつ"Best Brazilian Song"で"Há de Ser"の歌手兼作曲者としてもノミネートされていた、Jorge Vercillo(ジョルジュ・ヴェルシーリョ)。音がとても好みだ。歌声さわやかだし。Djavanが好きなら、ハマる音だと思う。これは買おうっと。