トゥーツも登場。ハーモニカ・ドキュメンタリー"Itinéraire Harmonique"


熱烈にトゥーツ・シールマンスを聴くなかで、ふと、「トゥーツのフォロワーはいるのかな」と気になってちょっと検索してみたら、こんなドキュメンタリーをみつけた。"Itinéraire Harmonique(ハーモニカの歩み"とかそんなタイトルだ。Ivan Landrieu監督が監督しているこのドキュメンタリー映像、主役は3-4歳でハーモニカをはじめたという、フランス・レユニオン島出身のクロマチック・ハーモニカ奏者Olivier Ker Ourio (オリヴィエ・ケル・オウリオ)である。
Olivier KER OURIO, musicien de jazz et harmoniciste français
1994年にAldo Romanoを加えたクアルテットで故郷レユニオン島で演奏し、そこからニューヨークに渡って多くのミュージシャンからインスパイアされたらしい。ここで出会ったミュージシャン(David Kikoski/Ed Howard/Clarence Penn)とCD"Central Park Nord (1998)"も出している。
ハーモニカというのは、他の楽器に比較して個性を出すのが難しいらしい。シンプルな楽器だからなぁ。そんななか、映像で観るオリヴィエは、とても「人たらし」で、ハーモニカに限らず色々なミュージシャンから何かを得ようとするのだ。
5/8の映像の後半に、Toots Thilemansが出てくる。クロマチック・ハーモニカ界の先駆者だもの、当然か。

そして、6/8の途中からは、ダイアトニック・ハーモニカ奏者のJean-Jacques Milteauも。

でも何といってもすごいのは、最後(7/8の後半あたり)に、オリヴィエがトゥーツの家を訪問するシーンがあること。「スティービー・ワンダーが好き」ということで、"Isn't she lovely"を少し弾くのが、そのフレーズがとても印象的だ。


これがトゥーツの個性なのかな。たったワンフレーズでも圧倒される。