もしもジャンゴ・ラインハルトの指が5本あったら。

テベオTébéoというのは、ブルターニュ地方西部のみで観られる地上派デジタル放送局らしい。(TNT-Télévision numérique terrestre)という単語の理解にちょっと苦しんだのだが、たぶんそういうことだと思う。
フランスのマヌーシュ・ジャズ界もすっかり次世代が育った感があるが、SanseverinoやThomas Dutroncの流れを汲む新たな担い手としてこの番組で紹介されたのが、ギタリストのジョシュJoshだ。Joshは、Josh Trioというトリオの活動が目立つようだが、今回はそのトリオのメンバートマ・ル・ブリThomas Le Brisとともに、Everybody Swingというデュオ名で出演している。

ギターが並ぶお店の中で番組が撮影されているのが、私には新鮮だった。MCが「もしもジャンゴの指が5本あったら、マヌーシュ・ジャズは存在していたと思いますか?」との質問に、ちょっと戸惑うJoshが印象に残る。そう、Joshさんの言うとおり、ジャンゴの凄さは、指の数によるハンディキャップではなく、あのメロディを編み出した才能であり、彼が指を失おうが失うまいが、この音楽は生まれていたと思うのだが、どうだろう。