パリ郊外のサン=トゥアンSaint-Ouenで行われる、"Festival Jazz Musette des Puces"。フェスの発起人は、ディディエ・ロックウッドDidier LockwoodとマリクMalikという、この町にある2人のミュージシャンだ。街中のバーやカフェで無料コンサートをやったり、若手ミュージシャンのコンクール、またはこれから活躍する若手ミュージシャンの街角ライブなど、ミュゼットやマヌーシュ・ジャズを身近に感じられるイベントが盛りだくさんだ。
主催者がそもそも大物なのだが、このフェスの強みは、街中にマヌーシュ・ジャズ好きにとって有名な"La Chope des Puces"を抱えている点だろう。フェス期間中に、チャボロ・シュミットTchavolo Schmittとサミ・ドーサSammy Daussatのライブが開催されていたらしい。また、フェレ兄弟Boulou et Elios FERREのディナーライブに、10代の若手ギタリストとして話題のノエ・レーヌNoé REINE率いるトリオのカフェライブなど、マヌーシュ・ジャズを効率よく楽しめるいいイベントだと思う。
今年は6月5日～8日に開催だったようだが、その一部の様子を見つけた。ディディエ・ロックウッドDidier Lockwood (violon)にシルヴァン・リュック Sylvain Luc (guitare)、レミ・コンスタンティン Lemmy Constantine (chant & guitare)、リオネル・スアレスLionel Suarez (accordéon)、トム・イバラTom Ibarra (guitare)による"Nuages"の演奏だ。asquita.hatenablog.jp
レミ・コンスタンティンってフランス人なのにつねに英語で歌っているのだろうか。英語で歌われるNuagesってあまり聴いたことがないので、度肝を抜かれた。レミは声優としても活躍しているだけあって、良い声ですな。
