Chocolat (ショコラ!)

Chocolat、2015年、フランス、Roschdy Zem監督)


19世紀末のフランス。黒人であるショコラと白人のフティットという道化コンビが世間を風靡した。サーカスで道化の仕事に行き詰っていたフティットがショコラを誘ってこのコンビが誕生したのだった。ところが、コンビが成功すると、ショコラはフティットから独立したくなる。ところが、オペラ作品で彼は人種差別の強烈な洗礼を受けるのであった…。ショコラはこうした人種差別の過程でフティットを憎むところもあるが、実はフティットは一番フェアに彼の才能をみていたのではないかと思った。
日本では2017年公開予定とか。「最強のふたり」のオマール・シーは華がある明るいいい俳優さんだと思った。一人で生きようとするショコラに突きつけられるシビアな現実は、現実だったとはいえ、観ている方はつらかった…。フティット役のジェームス・ティエレは、チャップリンの実孫だとか。彼の魅せる悲哀も注目だ。

ショコラ!(仮題) | 6.24-27『フランス映画祭2016』公式サイト