実は米仏混成バンド。フランスのジャズファンクバンド Electro Deluxe

フランスのジャズフェスである"Jazz in Marciac"のライブ映像で偶然きいてハマってしまったバンドがある。Electro Deluxeというバンドだ。ホーンセクションが入っていて、でも今風に音源のエレクトリックな感じも含んでいて、カッコイ。こちらのライブの映像にある"Keep My Baby Dancing"の冒頭部分なんて、ちょっとIncogniteあたりを彷彿とさせる。

昨年の12月にはBlue Note Tokyoでライブをやっていたようだ。あああ、その時このバンドのことを知らなかったのが悔やまれる。まあでも、どうせ行けなかったからいいや(と負け惜しみをいってみる)。
Blue Noteのウェブサイトによると、このバンドは2001年にキーボードのガエル・カドゥGael Cadouxとサックスのトマ・フォーレThomas Faureを中心にパリで結成されたそうだ。昨年、5枚目のアルバム"Circle"を出したとかで、ここ半年は積極的にプロモーションをしていたようだ。

その活動の一環なのか、つい最近、France 5の"Acoustic"に出演している映像を発見した。生ライブとともに、バンドの中心メンバーであるトマと、ボーカルのJames Copleyジェームス・コプリーがインタビューに答えている。

ここでわかったのは、ボーカルのジェームスがオハイオ州出身のアメリカ人であったということ。道理で英語の発音が素晴らしい理由がわかった。フランスのストラスブールで米国の会社(Marc Jacobっていっているかな?)の広報担当をしていたという。たまに趣味で歌ったりしていたのだが、ある日フランスのリゾート地グリュイッサンGruissanの小さなバーで歌っていたところを、トマの彼女が気に入って携帯で録画しトマに送付、それを気に入ったトマが「一緒にやろう」と誘ったらしい。気が付けば歌声が認められてバンドの中心メンバーになっちゃうんだから、人生ってわからないものだね。他のメンバーは、パリのコンセルヴァトワール(国立高等音楽院)の卒業生らしい。そして、ベーシストのJeremie Cokeジェレミー・コークも、米国出身のようだ。
「グルーブはユニバーサルなものだ」。だから、どこの国にいっても通じる。お客さんとやり取りができるとトマは語っていた。これからも世界を股にかけて活躍してほしい。日本にもまた来てくれるかな?