リズムギターからリードギターへの転身。Romain Vuilleminのストリーミングライブ@Le Regard du Cygne

Paris Jazz SessionsとTSF Jazzが行ったストリーミングライブに、ギタリストのロマン・ヴュイルマンRomain Vuillemin率いるカルテットが出ていた。メンバーは、ロマンの他にアントニン・トリ・ホンAntonin Tri Hoang(Alto Sax)、ジュリアン・カティオJulien Cattiaux(Pompe)、エドゥアール・ペンヌEdouard Pennes(b)。このギタリスト、私は知らなかったのだが、以前こちらのブログでパリのあるジャズクラブのことを話題にした際に、実際に彼らをライブで観たことある方からその素晴らしさを教えていただいていたのだった。実力があることは、パリの有名ジャズクラブに軒並み出演していることからも想像できる。
asquita.hatenablog.jp

ロマンは12歳でギターを開始。アルザスあたりを拠点に活躍しているマヌーシュに指導を受けてリズムギターを体得し、デニス・チャンDenis Chang, セバスチャン・ジニオSébastien Giniaux, ストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg、アドリエン・モワニャールAdrien Moignard、パウルス・シェーファーPaulus Schäferといった有名ギタリストと共演してきたそう。こちらは、2010年7月のDjango Reinhardt Festival in Hildesheimの映像。この日のロマンはRitary Gaguenetti Trioのリズムギターでの出演だったのだろうが、ソロギターを披露している。当時からすでに注目されていたのかもしれない。
www.youtube.com

実際にリーダーとしてクアルテットを立ち上げたのが2011年で、アルバム“Swinging in Paris"をリリースしたのが2016年のこと。ベースにJérémie Arrangerが入っている。
f:id:asquita:20210903180511j:plain

www.youtube.com


ジャケットにもジャンゴのイメージが使われているが、演奏はすごくジャンゴのスタイルに忠実な感じで、「Quintette du Hot Club de France」を彷彿とさせる。ストリーミングライブをみていると、舞台のセッティングや服装まで、まるでジャンゴが活躍した時代みたいだ。そうそう、ステージの雰囲気も含めて、あの「ギター弾きの恋 Sweet And Lowdown」の主役だった、エメット・レイ(だっけ)みたいな雰囲気だと思った。
www.youtube.com

ロマンのアルバムはここから試聴できる。
Music | Romain Vuillemin Quartet