フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

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Wes Anderson作品だということ、ポスターのおしゃれさ、これだけでこの映画を観にいくことにした。
舞台は「フレンチ・ディスパッチ」という雑誌の編集部。ここの編集長が急死したことにより、個性的な編集者たちが追悼号を書いていく...というような筋書き。

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期待を裏切らないおしゃれさ、出演者が実は豪華、おもちゃ箱をひっくり返したような映像美にテンポよい画面展開... ごたごたしているようにみえて、ちゃんとストーリーの筋が見えてくるのがすごい。

フランス語と英語の会話が入り混じってストーリーが進んでいくのも楽しいし、細かい舞台設定や名前なんかもすべて考えらられているにもかかわらず、情報量が多すぎてついていけていない自分がいる。シェフのネスコフィエが藤田嗣治にみえちゃったり、学生運動家の溜まり場のカフェはLe Cafe Sans Blague(冗談じゃないカフェ)とか、そもそも架空のフランスの街の名前はEnnui-sur-Blasé(感動のない退屈)とか。それぞれの小噺を表現したポスターは、バンド・デシネの表紙みたいな雰囲気。(もっといえば、Tin Tinのシリーズにみえる。フランスじゃないけれど)。
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たぶんまだ気がついていないことがたくさんあるはずなので、また観たい。